2011.6.5 酒を考える No.6 アルコール添加

平成17酒造年度清酒製造状況等

区分 製造場数 精成清酒 使用原料
実数 平均度数 平均
日本酒度
アルコール又は焼酎
酒造量 純アル量 玄米 白米 純アル量 白米1トン当たり
単位 KL KL ton ton KL L
純米酒 1,044 53,962 9,864 18.3 1.9 38,367 25,403    
純米吟醸 1,175 27,781 4,951 17.8 2.5 25,833 13,400    
吟醸酒 1,136 25,505 4,845 19.0 4.4 21,261 10,806 1,129 104.5
本醸造酒 1,072 68,701 13,636 19.8 2.8 43,370 28,346 3,256 114.9
普通酒 1,130 259,133 54,174 20.9 2.7 123,282 92,687 20,869 225.2
増醸酒等 487 75,249 16,985 22.6 -7.3 21,262 16,670 10,445 626.5
全体 1,419 510,331 104,456 20.5 1.2 273,375 187,313 35,699 190.6
区分 使用原料 
糖類 酸類 グルタミン酸ソーダ 清酒かす 清酒
ぶどう糖 水あめ 乳酸 こはく酸 クエン酸 リンゴ酸 実数 純アル
単位 kg kg kg kg kg kg kg ton KL KL
純米酒  
純米吟醸                    
吟醸酒  
本醸造酒  
普通酒 10,461 148 105 22 34 36 7
増醸酒等 1,061,139 3,953,249 19,427 18,400 2,140 2,872 702 20 10 2
全体 1,061,139 3,953,249 29,888 18,548 2,245 2,894 702 54 46 9

上表入手方法 国税庁ホームページ(http://www.nta.go.jp/)→税目別に調べる→酒税→
お酒に関する情報→13.酒のしおり・・・→清酒の製造状況等について→各年度PDF版・HTML版をDL
上表中には 日本酒度合計・製成かす実数・精米歩合・かす歩合・増醸割合の5項目を割愛している
平成18年以降は普通酒と増醸酒等の区別がなくなり 「特定名称酒以外の清酒」で一括にされている

アルコール添加率の計算

平均度数は <純粋アルコール量÷酒造量>で求められ 記載されている平均度数になる
アルコール添加率は 使用原料中にある「アルコール又は焼酎項目の純粋アルコール量」で計算
<アルコール添加率=使用原料の純粋アルコール量÷実数の純粋アルコール量>
平均値として 増醸酒等:61% 普通酒:38.5% 本醸造酒:24% 吟醸酒:23.3%という結果になる

政令規定によるアルコール添加量の検証

特定名称酒の規定:醸造アルコールについてはアルコール分95度換算で白米重量の10%を超えないもの
上記規定文章について本醸造酒を例に検証する
まず アルコール密度による比重は 濃度95%で「比重=0.8168」となる
よってアルコール1kg÷0.8168=約1.224リットル/kgとなる
本醸造酒の白米使用量は28346 ton
添加純100%アルコール量 3256キロリットル÷95%=95度換算のアルコール添加量は 3427キロリットル
重量換算にすると 3427000L÷1.224L/kg=2799837kg=約2800 ton となる
対白米添加率を計算 2800 ton÷28346 ton(白米量数)=9.88% で規定量の10%に近い数字となる
同じくその他の清酒の対白米率を検証すると
吟醸酒:約9.0% 普通酒:約19.3% 増醸酒等:約53.8%となる
普通酒は本醸造酒規定量の約2倍 増醸酒等に至っては5倍以上となっているが
そもそも規定とされる「白米原料の10%」が重量換算や度数換算・濃度換算を経て
最終的には精製清酒量において 倍の20%以上のアルコール添加となるような「数字のマジック」である

最新の21年度表による平均値の検証は下記の通り

実数 使用原料  白米に対する
アルコール量
純アルコール
添加率
酒造量(KL) 純アル量
(KL)
白米(t) 純アル量
(KL)
特定名称酒以外 311,790 64,310 97,495 27,300 24.1% 42.5%
本醸造酒 56,321 11,188 23,157 2,602 9.7% 23.3%
吟醸酒 19,341 3,661 8,062 828 8.8% 22.9%
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