2014.1.1 1月1日はどのように決めたのか

元日早々 夜明け前に目が覚めて 初日の出を見ようと思った時
ふと なぜ今日が1月1日なのか疑問がよぎった
1年365日の始めの日は どのように決められたのか 調べてみることにした その結論は・・・

現在 日本で採用されている「太陽暦」は古代ローマ帝国まで遡る

ユリウス暦

紀元前509年に成立した共和制ローマでは「太陰暦」が使われ 3月を年初とした暦の運営が成されていた
しかし 共和制末期には3ヶ月ものズレが生じ 新たな暦を作成する必要があった

紀元前46年 ガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)は エジプトですでに使われていた
1年を365日とする「太陽暦」を採用し 改暦に着手する
翌 紀元前45年 冬至明け最初の新月の日を1月1日とする 暦を発布した
この暦は「ユリウス暦」と呼ばれ 1582年にグレゴリオ暦へ改暦されるまで続いた

ユリウス暦では 奇数月が「大の月」偶数月が「小の月」と定められ 1年が365日となるようにした
やはり3月を年初とした以前の太陰暦に従い 最後の月となる2月のみ29日として
日数の調整を図った 尚且つ エジプト暦にならい4年に一度は 閏年を入れることも成された
また暦の基準となる春分点を3月25日とした

この元日設定は陰暦の慣習を踏まえたもので
春分点基準も3月を年頭とする古ローマ暦に配慮したことが窺える

しかし 太陽暦を採用したにも関わらず 新月の日を元旦とした矛盾が後に影響してくる

天頂
天底
天の北極
天の南極
地軸
天の赤道
黄道
地球
冬至点(黄経270度)
夏至点(黄経90度)
秋分点(黄経180度)
春分点(黄経0度)
天球
上図の説明
地球は太陽の周りを公転しているのは周知の事実だが ガリレオ以前の天動説に基づくのが上の図である
「横道」とは見かけ上地球を周回する太陽の軌道を表し
「天の赤道」は 地球上の赤道を天まで拡大したものである
そして「天球」は子午線を同じく天まで拡大したものと黄道で作られる仮想の球体
黄道と天の赤道の傾斜角は地軸の傾斜角と同じである

天の赤道と黄道が交わる2点を 春分点・秋分点という 春分点とは太陽が天の赤道より北へ
秋分点は逆に南へ入る基点である 太陽暦では春分点を黄道上0度とし 秋分点を180度とする
黄道上0度の春分点を 暦の基準点としたことで 春分点基準を何日にするかで元日が決まるのだが
過去に使っていた陰暦の習慣を踏襲したため現在の暦となっている

ローマ暦

ユリウス暦では3月が29日となっていたが カエサルの姪の子・アウグストゥス<Augustus>が
ローマ帝国の初代皇帝となり 偶数月で「小の月」であった8月を ローマ凱旋の記念すべき月として
「大の月」とした 同時に「大の月」であった奇数月の9月・11月を「小の月」に
10月・12月の偶数月を「大の月」にしたたため 2月は1日削られ28日となった
また8月の呼称も<Sextilis>から自分の名前をとって<August>へ改称し今へと続く

この改暦によって元日は 当初のユリウス暦から1日ずれることになった

その後 西暦325年に開かれたキリスト教ニカイア公会議で エジプトのコプト正教会で使われていた
コプト暦(アレキサンドリア暦)にローマ暦を統合し 3月21日を春分点基準とする改暦が行われた
この改暦は 現在も踏襲され春分点基準が3月21日となっている

グレゴリオ暦

現在判明している地球公転周期は 365.242190402日で 今の暦では以下の規則性が適用されている
(1)4年に1度閏年を設ける (2)100年に1度閏年をなくす (3)400年に1度1日増やす
ユリウス暦では このような規則性の適用がされなかったため 1600年以上の間に
3月21日の春分の日が大きくずれ込み 「春分の日の後の 最初の満月の次の日曜日」と定められた
「復活祭」を執り行う司祭に混乱を生じた 1582年 ローマ教皇グレゴリオ13世によって
公転周期とのズレを調整する改暦が行われた
325年のニカイア公会議の3月21日春分点基準を踏襲するため ユリウス暦10月4日の翌日を10月15日とし
10日間短縮の調整が行われた この暦をグレゴリオ暦といい現在に至っている

このように 今使われている世界基準の太陽暦は
紀元前45年にガイウス・ユリウス・カエサルが定め カエサルの姪の子・アウグストゥスが改暦し
325年に開かれたキリスト教ニカイア公会議で 春分点を3月21日と定められ
ローマ教皇グレゴリオ13世により 1582年に公転周期調整の改暦が行われた暦なのである
考えて見れば 元日などというものは 神が決めたものでもなく 誰かが勝手に決めたもので
何ら有難味もない<1/365>の空虚な存在であった
ユリウス暦の月呼称英語表記の呼称
1月・
3月・
5月・
7月・
9月・
11月・
Januarius January
Martius March
Maius May
Quintilis July
September September
November November
2月・
4月・
6月・
8月・
10月・
12月・
Februarius February
Aprilis April
Junius June
Sextilis August
October Octobe
December December
2014年の元日は奇しくも ユリウス暦が定められた紀元前45年と同じ 冬至から数え最初の新月の日である
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