空気銃

昭和33年(1958)の銃刀法制定や狩猟法の改正等に伴い 銃の登録と使用者の免許や狩猟許可制が強化される以前
中学生でも狩猟用の空気銃(エアーライフル)を持つことは普通であった
雀を始め小鳥や小動物の狩猟に広く使用されたが 威力はきわめて貧弱であった
中折れ式ポンプ銃で撃つたびに空気を補充するため連射も不可能であった
しかし安価で手に入れやすく構造も簡単で 一種のおもちゃのように近所のお兄さん達が扱っていた
空気銃
モデルガンが出来る前は 紙火薬をつかったブリキ製の銃でパンパンと撃ち合いをしたり
木製の(修学旅行の土産としてたいていどこでも売っていた)刀などでチャンバラごっこをした
それに比べて本物の銃は やはりずしりと重く怖い気がした物である
自転車のブレーキパイプを使って改造銃を作り 紙火薬の火薬をほじくり出して詰め
空気銃の弾を撃つ改造銃もはやった 杉板を打ち抜く程の威力を持ち これは危なかった
あまりにも危険な物はすぐに飽きられるのである
なぜなら「おもちゃの」存在ではなくなり そのものでは遊べないからである

銃や武器は他人にたいし使用するしないは別として昔から男の子の憧れであり「はしか」のような物である
プラモデルでも戦車や戦闘機と言った物がもてはやされる しかし一般的に大人になるにつれ
そういった物への執着は薄れるのである 異性への興味がそれを遠のけると言って良い