2016.10.23  駄菓子屋さん博物館と雲仙ビードロ美術館

駄菓子屋さん博物館(雲仙・むかし昔 おもちゃ博物館)
長崎県道128号雲仙千々石線と国道57号線の交差点近くにある「駄菓子屋さん博物館」
店舗一階は くじ引きのお菓子・日光写真・セルロイドのお面・メンコなど昔懐かしい約2000種類にも及ぶ
駄菓子・玩具を販売 店の奥から上がる二階は「雲仙・むかし昔 おもちゃ博物館」となっていて
昔懐かしい「おもちゃ」など約5000点を展示する 住所:雲仙市小浜町雲仙310
営業時間は午前9時から午後6時30分まで 入館料は200円 定休日は不定休となっている
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並ぶ玩具は 団塊の世代である自分より少し後の世代という感じがする また郷土玩具や生活雑貨なども展示
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雲仙ビードロ美術館
Unzen Vidro Museum
19世紀のボヘミアンガラス、ヨーロッパのオイルランプを中心に、日本のビードロや
柿右衛門・鍋島等の陶磁器コレクションを有する美術館で 九つの展示室があり 企画展示室と常設展示室がある
ボヘミアンコブレット・ロイヤルドルトンオイルランプ・フンペン・香水瓶・ウランガラスなどの展示室がある
公式サイト:http://unzenvidro.weebly.com/
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大正から昭和初期の氷皿コレクション
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「Horizon」
1960年代のアメリカで始まったスタジオガラス運動の先駆者・リベンスキーとブストヴァーの代表作
グスタフV世の間(べっこうの間)
16世紀から17世紀頃の北ヨーロッパの部屋を再現しています。オランダの影響を強く受けたスタイルで、
ドックムとグースの市役所や、ハーグの宮殿をモデルにしたインテリアデザインです。
シンメトリー(左右対称)に造られた壁の中央には、この部屋のポイン トとなる暖炉があります。
「ブルー&ホワイト」で知られるオランダのデルフト焼きのタイルがはめ込まれ、静かな花のイメージが
集成されています。キャビネットや椅子にも同様の花々が優雅な象嵌で装飾されています。
これらの家具はオランダ製で、耐久性を重視した強固な材質と、馬のヒズメ型の脚部に特徴があります。
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バロンの間
白と金を基調とするロココ様式のこの部屋は、スウェーデンにあるグスタビアン城をモデルにしています。
17世紀後半から18世紀初期のイタリアのファッションの影響を受けており、壁面にはロ ーマでの発掘調査の際に
発見されて以降、数百年にわたり愛好されてきた伝統的装飾が施されています。持ち送りの部分に
描かれている人物等は、フランスの画家アントニオ・ワットー(1684〜1721)により再提案されたものです。
唐草文様の縁取りや金の額縁を持つ鏡とクリスタルシャンデリアが、全体に優雅さを醸し出しています。
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長崎びいどろ
吹き竿に溶けたガラス種を巻き取り、息を吹き入れて器を作ることは、紀元前1世紀の中〜後期頃、
ローマ領シリア地方で始まったと考えられています。この吹きガラスを日本で最初に行うようになったのが、
長崎びいどろ師で、江戸時代・寛永から寛文(1624〜1673)にかけてのことと推測されます。
確かに吹きガラスの技術は、中東からヨーロッパへと伝わったもので日本での呼称もガラスを意味する
ポルトガル語による「びいどろ(Vidro)」でしたが、江戸時代〜明治時代を通じて、日本のガラス素地は、
中国・宗代の系譜にある金属鉛と石粉、それに硝石を加えて作るカリ鉛ガラスでした。このことは、長崎に
西洋の影響を受けた中国の技術が伝わった可能性を示俊しています。
神戸市立博物館 主査学芸員 岡 泰正

「びいどろ」と「ぎやまん」
「びいどろ」はポルトガル語でヴィドロ(Vidro)を語源とし、
ポルトガル人等がガラス製品を持ち込んだことから、桃山〜江戸初期まで輸入ガラスを指していました。
中国の技術が入り、17世紀の中頃に長崎でもガラスがつくられるようになると、薄手の吹きガラスで、
金属鉛と白石(石英)を主原料にする日本(長崎)製のものを「長崎びいどろ」と呼びました。
一方、「ぎやまん」は、オランダ語のディアマント(Diamant)を語源としています。
オランダが得意とするダイヤモンドによる点刻(ダイヤモンド・ポイント・エングレービング)が施された
輸入ガラス器を「ギヤマン彫りのびいどろ」と訳し、やがてカットもグラヴュールもギヤマンと称され、
質の高い輸入ガラス器(オランダ・イギリス・アイルランド製など)や
切子が施された厚手の日本のガラス器そのものを「ぎやまん」と呼ぶようになりました。
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ガラス皿 Dish <DAUPHINS>
フランス ルネ・ラリック:1932年
光を浴びると不思議な色彩を放つオパールガラスを使った量産作品
15匹のドロフィンが波下に戯れるシンプルな造形美が美しい ラリックのガラス器は現在でも入手可能
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ゴブレット イギリス 20世紀
鉢『LYS』 フランス ルネ・ラリック 1924年
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シャンペングラス 19世紀 フランス・バカラ社製
ワイングラス 20世紀初 ベルギー V・ランベール社
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人物文蓋付ゴブレット
オーストリア J.&L.ロブマイヤー:19世紀
花に鳥紋蓋付きゴブレット
ボヘミア 18世紀前半 町田市立博物館
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被せガラス鹿紋花入
チェコ(ボヘミア) 19世紀
鹿紋蓋付きゴブレット
チェコ(ボヘミア) 1853年
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鹿紋蓋付き大ゴブレット
チェコ(ボヘミア) 19世紀
狩猟紋花瓶
チェコ(ボヘミア) 19世紀

孔雀雉紋螺鈿屏風
螺鈿細工(らでんざいく)とは 漆工芸の一技法で夜光貝やアワビ貝などの真珠光を放つ貝殻を文様に切って
木地や漆塗りの面に嵌(は)めこんだり貼りつけたりする技法 厚貝法・薄貝法・割貝法・蒔貝法などがあり
また 貝の裏に彩色したり毛彫や彫刻をほどこしたりする方法もある 中国の唐代に発達し日本には奈良時代に
その技法が伝えられ 平安時代には蒔絵に併用されて独特の効果をあげた
一般に厚貝を用いたものを「螺鈿」 薄貝を用いたものを「青貝」 貝殻で飾ることを「貝摺」ともいう
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部分「雉」
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部分「孔雀」
植木寛子「ガラスの靴」シリーズ最高傑作 「海の底から見る光」
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靴の底部に碧いガラスを被せ 正面から見ると碧く 側面から見ると麗しい女性の肌が見える
また 脚部にはヴェネチアの秘技・レースガラスが女性の美しさを際立たせている
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チャールズ4世アントワープ凱旋 大ゴブレット 復刻品
原型は 1885年 J.F.Hoffman によって制作されプラハ美術館に収蔵
復刻は 1991年 Moser社の Ivan Chalupka(1933−1996) が晩年に制作し日本には本作品のみが現存する
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オイルランプ コレクション
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アール・ヌーヴォー コレクション
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