2009.12.29 日田街道 筑前町松延から朝倉市依井まで

松延 篠隈 長者町 畑嶋(はだしま)当所(とうしょ)森山 栗田(くりだ)久光 新町 依井まで
山裾の集落を縫うように街道がはしる この間は福岡藩領と秋月藩領が入り混じる
久光から新町へは一直線に下り 依井で北から来る秋月街道と交差する
依井は筑前町(旧三輪町)に属すが 甘木宿の繁華に寄り添う 嘗ての下宿の風情がある
筑前町松延から朝倉市依井まで車で移動
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明治33年(1900)の測図
新町には朝倉軌道の停留所があり 大刀洗までの軌道支線が分岐している
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筑前町松延(旧福岡藩領夜須郡松延村)
筑前町篠隈(旧福岡藩領夜須郡篠隈村)
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筑前町長者町 旧福岡藩領夜須郡長者町村
筑前国続風土記 巻之十 長者町の項に「此町は長政公入国の後立らる。三並村の下、
八並長者が居たりし宅の辺なるゆへ、長者町と号す。(別項の八並長者宅址のこと 三並村の下、
八並と云所にあり。明暦のころまでは礎尚ありしを、堤を築く用にとりて今はなし、)
此所より秋月へ二里、博多に六里あり。」とある
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右は妙専寺の鐘楼 小字は下浦
浄土真宗 凉門山 妙専寺 万治3年(1660)開山
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筑前町長者町 江戸時代は福岡藩領夜須郡長者町村
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長者町字上浦 長者町大神宮
拝殿の扁額は高木神社 明治以降の祭神は天照大神 中世期は英彦山の影響下にあったと見られる
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筑前町畑嶋(はだしま) 旧野洲郡畑嶋村で秋月藩の領地であった
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當所神社
社名の「当たる所」から宝くじの当選祈願で注目を集めるようになった 旧社名は熊野神社
現在の主祭神は天忍穂耳尊 境内には高木神・地蔵菩薩・観世音菩薩を祀る神仏習合の社
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筑前町当所 旧夜須郡当所村 栗田村の枝村で秋月藩の領地
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秋月藩の武家屋敷か?
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筑前町栗田 旧夜須郡栗田村で秋月藩の領地
筑前国続風土記 巻之十 栗田村の項で「栗田村は、和名抄に出たる夜須郡の郷の名也。
始は森山、久光、当所、栗田の四村一邑にて、全て栗田と号す。長政公入国の後、栗田、久光、
二村に分る。長興の時、栗田の内より森山わかる。其後森山の内より当所村わかる。
全て四村となる。今も森山、当所二所は栗田の枝村なり。栗田村は大邑にて佳境也。」とある
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朝倉郡筑前町栗田(旧夜須郡栗田村) 老松宮
築前国続風土記 老松大明神の項に「栗田村の枝邑寺家と云所にあり。九月廿五日祭りあり。」
と記されている 秋月種実がここに祠を造営したのは 天正13年(1585)島津氏の侵攻に従い
岩屋城攻略のおり太宰府天満宮を焼失させてしまった 罪滅ぼしに地家の五百石を寄進して祠を造営し
天正19年(1591)に小早川隆景が太宰府に天満宮を再建するまでの14年間 天満宮のご神体を遷座し
あわせて社人も招致していた 天満宮御神体の帰座後は菅公及び老松大明神を祭祀するようになった
境内には天満宮のように石鳥居の傍に神池が造られ中島に弁財天の祠がある
拝殿前に飛び梅一株もある  地家の由来は この地域が天満宮安楽寺領であったためと思われる
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筑前町栗田
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筑前町久光 阿弥陀堂 背後の山は阿弥陀ヶ峯
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朝倉郡筑前町久光 旧夜須郡久光村で秋月藩の領地
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久光字仙道の道祖神と恵比須
道祖神とは 「ニニギが天降り(天孫降臨神話)をしようとすると 天の八衢(やちまた)に
下界の高天原から葦原中国までを照らす神がいた そこでアマテラスと高木神はアメノウズメに
その神が誰であるか尋ねてくるよう命じた その神は国津神のサルタヒコといい
天津神の御子が天降りすると聞いて 道案内をしようと迎えに来たと答えた」という
高天原の神々が天孫降臨の際に 猿田彦が道案内をした日本神話の故事から 猿田彦が「道の神」
「旅人の守り神」とされるようになり 後に伝来した中国の道祖神と同一視され
各地で「猿田彦大神」や「道祖神」が 村の出入り口に祀られるようになった
猿田彦の名前から庚申様・庚申塚とも言われ 塞の神や幸神(さいのかみ)も同じである
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庚申塚(道祖神)を過ぎると新町まで一直線
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久光の石橋
田の水路に架かる石桁を並べた橋 コンクリートが普及する前・明治から大正時代以前の石橋
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筑前町新町 秋月街道と交差
秋月街道・南方向 次の宿場は野町宿
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朝倉郡筑前町新町(旧秋月藩領夜須郡依井村) 内藤商店
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新町恵比須神社(西宮神社)と猿田彦大神(庚申)
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朝倉郡筑前町依井 旧夜須郡依井村で秋月藩の領地
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国道386号線 新町交差点 街道は国道を横切る
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再び日田街道は東へ
依井の庚申尊天と恵比須
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国道386号線の南に街道がある
小石原川を渡るまで歩行者自転車専用道
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朝倉市甘木神田町 旧夜須郡甘木村で福岡藩領 小石原川に架かる歩行者自転車専用橋
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