2010.03.27 大阪市東淀川区瑞光 瑞光寺雪鯨橋

<地図>
長さ約6m 幅約3mの橋で 欄干は鯨骨で造られている 鯨の骨を使用して架けられている橋は
日本でもここ一箇所といわれ 世界的にも例がない 最初の橋は18世紀半ばに架けられた
宝暦6年(1756)に瑞光寺四代目住職・潭住知忍(たんじゅうちにん)が 南紀太地浦(太地町)に行脚した
そのころ太地の人々は捕鯨を糧としていたが 不漁続きのため困窮していた
村の長が行脚僧の潭住に豊漁祈願を依頼したが 潭住は「殺生は好まぬ」として一度は断りを言ったが
余りある村人の困窮を見かね救済すべく豊漁祈願に応じることとなった
潭住の祈願により一転豊漁となり 村の危機は回避された 後に村人が瑞光寺を訪れ
黄金30両と鯨の骨18本を寄進した 潭住が鯨供養のために その骨を使って橋を造ったことが
雪鯨橋の始まりとなった 古くは橋のすべての部分に鯨の骨が使用されていたといわれるが
天明(1780)の頃から石造橋となったと伝えられている 鯨骨の欄干は老朽化により何度か架け直されてきたが
1945年の大阪大空襲により焼失した その後29年間途絶えていたが
1974年に捕鯨地で雪鯨橋ゆかりの地である和歌山県太地町の協力を得て欄干を復興した
今ある欄干は2006年11月に架け直されたものである
雪鯨橋は浪速の名橋50選に選定され また日本百名橋の番外にも選ばれている
img
境内にある弘済池に架かる石造アーチ橋
img
img
柱は石柱 その他は鯨の骨でできた欄干
imgimg
第五回鯨橋架替記念と記されている
 TOP