2010.07.09 佐賀県鹿島市古枝(ふるえだ) 祐徳稲荷神社・岩崎社前ノ橋

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境内摂社 岩崎社 祭神:岩崎大神
祐徳稲荷神社の摂社として岩崎社が手厚く祀られている訳は次の通りであろう 肥前白石から鹿島辺りは海抜が低く
また昔より干拓地で耕地を確保するなどの開発が進められたが 有明海の干満の差が大きいことも災いして
土壌中の塩分濃度が高かった しかしこの土壌性質が 実の詰まった堅いイ草栽培に適していることを発見し
イ草栽培を奨励した人物が有明海沿岸部にいた 今から500年前の永正2年(1505)八代市千丁町太牟田の
上土(あげつち)城主・岩崎主馬忠久である 村の人々にイ草栽培を教え生活を豊かにした
その後全国的にイ草栽培の適地となる海抜0m地帯や 干拓地にイ草は広がり 地味の悪さを克服していった
肥前鹿島地方でもイ草栽培が奨励され 鍋島敷物として有名となる イ草にかかわる人たちが
イ草の神様岩崎公を祀る岩崎神社を 八代から祐徳院境内に勧請したことは充分に想像がつく
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鳥居には祐徳稲荷神社とあるが 中に岩崎社が祀られる
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