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九条池は九条家の茶室別邸として利用されていた拾翠亭の苑池である
明治15年(1882)天皇行幸計画が持ち上がり 御所周囲の空家として残る公家屋敷を取壊し
苑池に整備された時に 御所の建礼門から南へ真っ直ぐ丸太町通りに通す行幸道路が計画され
この橋が架けられることとなった 建設当時に用いられた橋脚は 天正17年(1589)豊臣秀吉が
架橋してから400年以上が経過した 旧三条大橋および五条大橋の石造橋脚を転用している
昭和34年(1959)に 床板 欄干及び擬宝珠を更新する大規模な改修が行われ 床板が木製から
鉄筋コンクリートに変更されている 近代土木遺産に登録され 特徴としては
400年を経過した円柱の橋脚 最大級の9径間石桁橋 橋脚上に雨覆風の飾りなどが挙げられている
人道橋 全長:42.6m 幅員:3.2m 石桁(花崗岩) 架橋年:明治15年
2010.05.27 京都市上京区京都御苑 九条池 高倉橋
床板が鉄筋コンクリートになったが 欄干は総檜製である
計画は行幸橋であったが 今は御苑内の公園橋として親しまれている