2009.05.22  京都市上京区堀川中立売  堀川第一橋

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鶴の橋「堀川第一橋」
石造りのアーチが一際目をひく堀川第一橋は 二条城と御所とを結ぶ公儀橋として明治6年(1873)に
架橋されました 今でも残るその美しく重厚なデザインは 堀川の歴史と文化を感じさせてくれます また
下流の下立売には 翌年の明治7年に架橋された同じく石造りのアーチ橋である堀川第二橋が残されていますが
 南北へ新しく拡幅されているため その姿は橋の下からしか確認できません
第一橋は「鶴の橋」 第二橋は「亀の橋」と呼ばれ 古くから人々に親しまれてきました
京都市
長さ:13.5m 径間:4.3m  橋幅:8.0m  真円石造アーチ橋  石工 内田徳左ヱ門
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<左>明治初期の写真
土地の人は中立売(なかだちうり)の橋と呼ぶ

市電堀川線(N電:北野線)の記憶
明治28年2月 我が国初の電気鉄道(京都電気鉄道)が京都に走りました 同年9月堀川線(通称:北野線)が
東堀川通りに開通し 堀川中立売と 堀川下立売を結びました その後は路線距離と乗降客数を順調に延ばし
市民に親しまれてきました しかし 昭和36年7月末 自動車の普及などによる利用者の減少によって
ついに廃線となってしまいました 堀川第一橋の下流に今でも残るレンガ積みの橋台は
幅の狭い方(コンクリートのアーチ橋が架かっている部分)が単線時のもので転車台で方向を曲げ川を
直角に渡っていました  幅の広い方が複線化され川を斜めに渡ったものです
日本で最初の電車が堀川に沿って走っていた記憶として これからも次世代へ歴史を語り続けていくことでしょう
京都市
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廃線近いN電と石橋  複線となって川を斜めに渡っています
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左が後の複線部分
開通時の単線部分
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昔は用水路の工事も丁寧
昭和30年代 複線鉄橋と石橋
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