2016.07.27 山陰本線・特牛駅(こっといえき) 所在地:山口県下関市豊北町大字神田字大場ヶ迫

昭和3年(1928)9月9日 国鉄小串線の滝部-阿川駅間の延伸開業に伴い途中駅として開業
昭和8年(1933)2月24日 小串線が山陰本線に編入され 山陰本線の駅となる

特牛と書いて「こっとい」と読む 常々「難読駅名ランク」の1位となるこの名は
地名の「コトイ」に由来し その地名の由来は 牝牛の意味を示す方言の「コトイ」から取ったという説や
日本海に面した小さな入り江を示す「琴江」から取ったという説
「重荷を負う強健な牛」の意である「特牛の牛」から来たといわれる説
犢牛(こてうし)が特牛に転じた説など 諸説入り混じり定説となるものはないが
古くは平安時代中期の『和名類聚抄』に 特牛の牛(こといのうし)とあり強健で大きな牡牛を指す
また それは方言の「こってうし」の語源でもある
特牛の牛は古代の屯倉(みやけ)に荷を運ぶ強靭な牛を指すことから 海辺に屯倉があったのかも知れない
その他 確認してはいないが「コットイ」はヘブライ語で「聖なる牛」のことらしい

江戸時代後期には 北前船の寄港地が北側の肥中から特牛に移り町は繁栄したが 鉄道の敷設は
阿川から山間部を抜けるコースを採ったため 港から離れた現在地に駅が開設され「特牛」の名が付けられた
平成7年(2005)角島とともに映画「四日間の奇蹟」のロケ地となった
img
国土地理院空撮写真  1.国道435号線 2.堀越 3.鳴滝 4.平畑
小串-阿川間の鉄道敷設は 当初の予定では海岸線に沿って計画されていたが 杖坂山西麓の断崖が続く
区間において建設費用が予想以上に嵩むことが考えられ 予算の都合上現ルートに落ち着いたものと想像する
政治的圧力が働いたとの説もあるが 確認は出来ていない
img
img
img
img
img
img
映画「四日間の奇蹟」パネル展示
img
出札口
img
旧駅務室は意味不明の部屋になっている
img
待合室
img
ホームから見下ろす駅舎
img
img
img
映画ロケを記念して「奇蹟の鐘」
img
駅前商店は閉まっている
imgimg
意味不明のオブジェ
駅前から角島行のバスが出ている
TOP