鯖街道

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熊川宿
古代より若狭は 朝廷に食料を献上する御食国(みけつくに)であった 特に平安京以降は 日本海で獲れる魚介類を
遠路はるばる京へ運び いつしか「京は遠ても十八里」などと言われるようになった 若狭で塩漬けされた鯖が
京につく頃には ちょうど良い塩梅となるため 18世紀後半から大量の鯖が若狭から京へ運ばれた
鯖街道とは 小浜から上中町の日笠まで丹後街道を 日笠から若狭街道を熊川宿・水坂峠を越えて保坂の追分から
朽木街道に入り 大原八瀬を経て京に至る道をいう 朽木街道は京都北部大原の山々に源を発し 近江で琵琶湖に
流れ込む安曇川(あどがわ)沿いに開かれた旧い間道である 若狭から京に入るには琵琶湖西岸を行くよりも近く
室町幕府・信長・秀吉・徳川幕府と時の権力とは決して対峙しなかった朽木氏の庇護もあった また大原からは
日常的に京へと下る「大原女」と呼ばれる行商の人々がおり 比較的治安も良かったと察する
小浜港から京四条烏丸まで 約80kmの距離を夜を通して歩いたと言います 途中の休憩を入れると約20時間
早朝水揚げされた鯖に塩を振りかけ出発すれば 京には翌朝早く到達したことになります