2009.05.02  熊本県菊池市大字重味字立門  立門(たてかど)橋新道石橋

<地図>
この橋は 菊池川支流の柏川に架けられた単アーチ橋と右岸側に平行して流れる用水路に架けられた
持送り式桁橋からなる石橋で 菊池から上津江村を経て 小国を結ぶ旧街道の要衝の池にあります
安政5年(1858)10月設計見積書が作成され 河原手永会所の伝作や惣庄屋小山三右衛門などにより
郡代の中村庄右衛門に提出されました これにより安政6年10月、細川藩に建設願書が出され
許可を得て同月に着工し 翌年の万延元年(1860)4月に完成しました
石工長は宇一(橋本勘五郎の兄)で 架橋に関した当時の資料によると石工 大工 人夫の総人数は
5878人とする計画書が出されています また 橋に刻まれた「立門」の文字は建設時のもので
漆喰が塗り込まれています 橋の長さは45m 幅3.6m 高さ約12mで下流側の両岸には流壊を防止するため
石垣積みにより補強がされており 大型の眼鏡橋として学術的にも貴重な橋です
平成6年3月16日 県指定重要文化財  平成10年7月 菊池市教育委員会
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「 門 」 「 立 」 の漆喰文字
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用水路の持送り式桁橋
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