大分県中津市の一般県道中津山国自転車道は 旧耶馬渓鉄道の跡地を利用した歩行者自転車専用道である
正式名は中津から守実まで 大分県道411号中津山国自転車道線という
愛称を「メイプルサイクルライン」と呼び 2003年に日経新聞主催のサイクリングロードランキングで
日本一に選ばれた全長36キロにも及ぶ景色の美しいコースである 市街地から本耶馬渓洞門を経て
山国町守実まで鉄道線路跡を整備して作られているため 全体的に大きな傾斜や起伏もなく走りやすい
ただし中津から川上の守実温泉を目指す場合 その標高差が 191.31mもあるため健脚向きとなる
一般的にはレンタサイクル施設のある本耶馬渓・柿坂・守実を始終点にして コース分割する
自転車道の始点は中津駅前で 東側歩道にサイクリングロードの表示がある
ただし中津駅前から牛神町までは線路跡そのものが喪失しているため 県道・国道の歩道部分が
サイクリングロードにあてがわれている
同町の国道213号線旧耶馬鉄跨線橋下から始まる県道675号臼木沖代線の 横断歩道を渡った西側が
サイクリングロードとなる 上ノ原駅跡がある交差点で東側に移り
三光臼木のサイクリング専用道路の駐輪休憩所を過ぎ「まつざきクリニック職員専用駐車場」辺りからは
歩行者自転車専用道となる 野路駅手前には 国道を越えていた鉄橋が残されていたが
現在は老朽化のためか架けかえられた さらに野路駅跡はホームが残り
また付近の踏切跡の道路にも「踏切あり」の道路標識が残されていた
野路駅からの線路跡は本格的にサイクリングロードとして転用されており 橋梁やトンネルが
そのままサイクリングロードとして使用され 列車に乗って通過するような感覚が味わえる
鮎帰で再び国道と出会い東北側がサイクリングロードになる
洞門駅跡・羅漢寺駅跡を過ぎると本耶馬渓町曽木から山国町藤野木まで再び専用道となる
野路洞門間に第1・第2隧道・仏崎トンネル 羅漢寺守実温泉間には9ヶ所の隧道と2ヶ所の鉄道橋梁があり
この区間が鉄橋やトンネルを通る景色の美しいハイライトコースである
線路跡のメイプルサイクルライン

中津耶馬渓観光協会 < nakatsuyaba.com/ > 発行のサイクリングロードマップ
大分交通耶馬渓線後 耶馬渓「メイプルサイクルライン」自転車専用道
山国町の守実温泉駅跡から耶馬渓平田駅跡まで
スタート地点となる耶馬鉄旧守実温泉駅跡は山国町の中心街である 屋内スケートリンク場の
「コアやまくに」第一駐車場とサイクルセンター裏に第二駐車場がある 途中の柿坂には
食事・宿泊が可能なサイクリングターミナルがあり レンタサイクル利用者専用の駐車場がある
開通時終点の守実駅の周辺は田畑で 次の宇曽駅が耶馬渓温泉駅となっており
開通当時 温泉は宇曽村に2ヶ所あるのみで守実にはなかった その後守実が物資の集積地となり賑わい
旅館も出来て温泉も出た 昭和36年・耶馬渓温泉駅が宇曽駅に守実駅が守実温泉駅に改称された
現在の守実には「守実温泉 やすらぎの郷 やまくに」があるが 宇曽には開業する温泉はない
大分交通耶馬渓線後 耶馬渓「メイプルサイクルライン」自転車専用道
2007.10.14/2014.10.04/2015.04.25/2016.10.15
山国町の守実温泉駅跡から耶馬渓平田駅跡までスタート地点となる耶馬鉄旧守実温泉駅跡は山国町の中心街である 屋内スケートリンク場の
「コアやまくに」第一駐車場とサイクルセンター裏に第二駐車場がある 途中の柿坂には
食事・宿泊が可能なサイクリングターミナルがあり レンタサイクル利用者専用の駐車場がある
開通時終点の守実駅の周辺は田畑で 次の宇曽駅が耶馬渓温泉駅となっており
開通当時 温泉は宇曽村に2ヶ所あるのみで守実にはなかった その後守実が物資の集積地となり賑わい
旅館も出来て温泉も出た 昭和36年・耶馬渓温泉駅が宇曽駅に守実駅が守実温泉駅に改称された
現在の守実には「守実温泉 やすらぎの郷 やまくに」があるが 宇曽には開業する温泉はない

現在の駅前通り


駅跡に建てられた商工会議所
商工会議所玄関の表示

線路跡 左に駅本屋 右が商工会議所 サイクリング道路開通後もしばらくの間は駅本屋も残されていた


平成8年(1996)竣工 コアやまくに
コアやまくに無料駐車場


メイプルサイクルライン入口
自転車道からコアやまくに


長尾野川橋梁跡
山国川右岸の崖地に入る


切通しと切崖の連続
堤川橋梁跡


山国町宇曽 宇曽駅ホーム跡
宇曽駅跡に残る駅名表示支柱


宇曽−白地駅間
白地駅跡の表示

山国町中摩 白地駅のプラットホーム跡
最盛期には古後方面に向かうバスが駅前から発着していた


白地駅前広場 左側が駅
山国町中摩 庄屋村諏訪神社入口

山国町中摩 プラットフォームの石組が残る中摩駅跡


町境になる第6中摩トンネル 延長53.2m
山国町宮園 素掘りトンネル跡の切通し

清流・山国川 本耶馬渓の洞門でカワセミの姿を見た


耶馬渓町宮園 江淵の集落
江渕駅跡の表示版

耶馬渓町宮園 江渕橋西詰に隣接する江渕駅跡 昭和36年(1961)2月開業 左側は町道

耶馬渓町宮園 第四山国川橋梁 2012年の水害による流失前の姿


2014年復旧した姿
旧国道の踏切跡

下郷駅隣接の下郷農協の農業倉庫 貨物用引込線があった

中津市耶馬渓町宮園 下郷駅跡
かつて明治22年(1889)の町村制施行により発足した下毛郡下郷村の中心地で 山国川対岸に役場を開設
昭和26年(1951)津民・山移・下郷の3村が対等合併して中耶馬溪村が発足 後に耶馬溪村に改称
昭和40年(1965)の町制施行で耶馬溪町となり 平成17年(2005)平成の大合併で中津市に編入された
右側にプラットホームと駅舎 左側は自転車道のために作られた疑似ホームと休憩所 左に待避引込線
かつて明治22年(1889)の町村制施行により発足した下毛郡下郷村の中心地で 山国川対岸に役場を開設
昭和26年(1951)津民・山移・下郷の3村が対等合併して中耶馬溪村が発足 後に耶馬溪村に改称
昭和40年(1965)の町制施行で耶馬溪町となり 平成17年(2005)平成の大合併で中津市に編入された
右側にプラットホームと駅舎 左側は自転車道のために作られた疑似ホームと休憩所 左に待避引込線


下郷駅前通り
下郷駅前旧国道


第5トンネル 35.5m
第5・第4トンネル間の崖地


第4トンネル 68.5m 前後に洞門
山側に炭焼き窯

第3トンネル 29.4m


第2トンネル 12.6m
中央の岩石素掘り部分

第2トンネル柿坂側坑門


レンガと石積の第1トンネル 143.5m 柿坂側坑門
耶馬渓町柿坂 耶馬溪サイクリングターミナル


第3山国川橋梁 110m跡地
対岸から撮影された掲示板の写真


対岸に残る橋台
コンクリート製の橋台

柿坂の名所 擲筆峰(てきひっぽう)
頼山陽があまりの美しさに筆を擲げたと言われる 筆を擲げる程の美しさは遠い昔
頼山陽があまりの美しさに筆を擲げたと言われる 筆を擲げる程の美しさは遠い昔

中津市耶馬溪町柿坂 柿坂駅跡 最盛期には山移・深耶馬渓方面へのバスの発着で賑わった
開業当初は耶鉄柿坂駅で 大正14年(1925)に深耶馬駅に改称されたが
昭和15年(1940)に再び耶鉄柿坂駅に戻された
現在は駐車場となっているが 駅前の「かぶと屋旅館」は今も健在
昭和26年(1951)に発足した中耶馬溪村(後に耶馬溪村から耶馬溪町)の役場が置かれた中心地
役場は 平成17年(2005)に中津市に編入された後は 中津市の耶馬溪支所となった
開業当初は耶鉄柿坂駅で 大正14年(1925)に深耶馬駅に改称されたが
昭和15年(1940)に再び耶鉄柿坂駅に戻された
現在は駐車場となっているが 駅前の「かぶと屋旅館」は今も健在
昭和26年(1951)に発足した中耶馬溪村(後に耶馬溪村から耶馬溪町)の役場が置かれた中心地
役場は 平成17年(2005)に中津市に編入された後は 中津市の耶馬溪支所となった


2012年の水害による流失前の姿
3ヶ所の橋脚が破壊 2014年に復旧

沿線随一の名所と言われた「第二山国川橋梁」橋梁としては稀少な美しくカーブした鉄橋

石積とレンガの城井トンネル 61.0m

創建当時の姿で残されている


中津市耶馬溪町栃木 山国川左岸
津民川橋梁

上流の津民小橋から見る津民川橋梁

大正ロマン(的)な津民小橋 架橋年不明のデコレイティブなコンクリート製アーチ型橋


中津市耶馬溪町大字栃木 津民駅跡
耶トンネル 131.0m


へ屋傳六(休業中)裏
三尾母川橋梁 傾いた橋脚をコンクリートで補強



中津市耶馬溪町平田 耶馬渓平田駅跡 プラットホームは国の登録有形文化財に指定
休憩所とトイレが駅舎を模して建てられている
休憩所とトイレが駅舎を模して建てられている