2011.10.09  肥薩線 矢岳(やたけ)

明治42年(1909)11月21日開業 肥薩線で最も高く 標高は536.9m 開通と同時に集落が形成された
駅正面に小さな集落と田畑があるが 今でも陸の孤島状態は変らず過疎化が進んでいる
矢岳小学校は休校となり 乗降客もない状態が続いている
かつては単式ホーム2面2線の行違い可能の駅であったが 2番線の線路とホームは撤去された
蒸気機関車 D51形170号機(昭和14年・西暦1939年:日本車両製造)が屋内展示されている
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大畑駅から車で10.3km 矢岳駅まで道路標識があるので間違うことなくたどり着く
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標高536.9mの標柱と人吉市SL展示館
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待避線跡と朝顔形手水々盤 大畑方向
大畑(人吉)方向
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大畑方向のポイント
待避線跡と駅舎
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明治42年・開業当時の給水塔
大畑からの線路は 2番線ホームへの線路が無くなりポイントを外されているが
1番線への進入カーブは 残されたままである 2番線側のススキの原に石造の給水塔が残る
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綺麗に清掃された構内には大畑駅や真幸駅のように 観光客相手の不必要な看板もなく
整然とした駅構内で 「山線の駅」の雰囲気を残している
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駅から見る矢岳集落
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矢岳集落から見る駅
駅には火見櫓もあり かつての賑わいを感じさせる 集落内の道は 北は大畑駅へ
東へは旧国道堀切峠を経て 南・えびの市 北・人吉ループ橋へ通じるが 共に山間の狭路である
肥薩線 矢岳駅  人吉SL展示館
蒸気機関車 D51形170号機 (通称:デゴイチ 1939年製 日本車両製造)が屋内展示されている
過去並べ展示されていた8620形58654号機(通称:ハチロク 1922年製 日立製作所製造)は復元され
昭和63年(1988)8月28日豊肥本線の熊本−宮地駅間運行の特別快速列車「SLあそBOY]として
営業運転に復帰した 年間数日程度は肥薩線の人吉駅発着で「SL人吉号」として運行されていたが
平成17年(2005)3月「SLあそBOY」として運行中に故障し修理不可能と判断され
8月28日に再び釜の火を落とした その後も動態保存の可能性を模索し 車両除籍をしない静態保存という
変則的状況が続いていた その後 日立製作所製造137両の内 58629〜58659号機分の図面が
日立製作所に存在しているのが確認され  九州新幹線開業に向け観光資源として有効活用することで
経費4億円を投入してJR小倉工場において  平成19年(2007)2月より客車ともども復元修復を行い
肥薩線の開業100周年を迎えた平成21年(2009)4月25日に8620形58654号機は 奇跡的な復活を遂げた
形態は「SLあそBOY」に比べ 機関車及び客車は可能な限り旧式に戻され好感的な物になった
熊本ー人吉間を運行し 愛称名は旧来の愛称名である「SL人吉号」から号を省き「SL人吉」とされた
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SLはボランティアの手によって整備されている 屋内展示であることに合わせ
行き届いた整備が ハチロク復活の礎となった
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