2014.11.12 広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田 潮聲山 耕三寺・耕三寺博物館

Link:耕三寺博物館 オフィシャルページ

浄土真宗本願寺派 潮声山 耕三寺  所在地:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2(生口島)
大正から昭和期の実業家・金本耕三(福松)が開山した寺院 神戸生まれの金本は幼少期を生口島で過ごした
父の死後は 福岡県の直方など各地で奉公を重ね 大阪でフランス人技師のセギーという人物から
酸素熔接の技術を学び 大正10年(1921)直方に日本スチール管株式会社を設立した
社は軍需工場に指定され 技術者から一躍実業家へと成長した
母の死没後 昭和10年(1935)に出家して浄土真宗の僧侶となり 名を「耕三」に改め耕三寺建立を開始した
境内に有名な寺院の模擬建造物を建てる計画を持ち 以来30余年をかけて日光東照宮陽明門を模した孝養門や
平等院鳳凰堂を模した本堂などをはじめとした伽藍が完成した 陽明門を模した孝養門から「西の日光」と呼ばれ
瀬戸内有数の観光地となった 山門や本堂をはじめ15の建造物が国の登録有形文化財として登録されている
また 仏像・書画・茶道具などの美術品・文化財を多数所蔵し 寺全体が博物館法による博物館となっている

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耕三寺の原点「潮声閣」
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山門(模擬:京都御所紫宸殿)登録有形文化財  中門(模擬:法隆寺楼門)登録有形文化財
羅漢堂は回廊状の建物 登録有形文化財
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孝養門(模擬:日光東照宮陽明門)第二次大戦後に完成のため登録有形文化財の登録対象外
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半世紀以上の時間で塗装の痛みが激しい
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モデルは奈良・法隆寺夢殿の本尊・救世観音菩薩像 鉄芯をいれてコンクリートを打設し 表面を漆喰で形取り
塗装仕上げをした類例のない工法を用いた 高さ10m 宝冠と台座を含む総高さは15mにも及ぶ巨大像である
しかし露天のため傷みが激しい
未来心の丘 イタリア産大理石を用いた芸術構造物 彫刻家・杭谷一東氏の作
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未来からの炎
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光明の塔 西に沈む太陽に合掌
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カフェ・クオーレ<Caffe Cuore> Cuore=イタリア・アミーチスの児童小説 和訳「母をたずねて」
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和2年(1927)故郷瀬戸田に住む母のために潮声閣を建築 内部は公開されている

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玄関ポーチの飾り柱
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階段の明かり窓 ステンドグラス
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廊下灯 オウム
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御母堂の居室
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廊下のステンドグラス窓
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庭の石造太鼓橋 幅は狭く主に居室からの観賞用
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玄関ポーチの天井と欄間の彫刻
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庭の石橋
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