2009.03.26  福岡県朝倉市秋月(アキヅキ)  眼鏡橋

<地図>
この石橋は文化7年(1810)に架けられたもので ことに花崗岩使用は国内でも珍しく
昭和31年4月県指定有形文化財(建造物)に指定されている
ところで この橋が架けられる以前は 板橋でありそのため 一度大雨が降れば野鳥川が氾濫し
橋の流されることが度々で その都度 藩では橋の架け替えに手を焼いたものである
そのころ秋月藩は長崎警備の代番を命ぜられ 長崎へ赴く者が多かった
それらの人々は中島川に架かる石橋に目をとめて あんな橋が秋月にも と思わない者はなかった
これに裁断を下したのが首席家老の宮崎織部舒安(みやざきおりべのぶやす)である
かくして長崎の石工に頼み工事は着々と進められた 完成までに数年を要し
一度は竣工間際に崩壊するという事態もあったが さらに慎重を期し再度着工
見事に完成したのが現在の橋である 橋名は初め長崎橋 だが今は目鏡橋に定着している
甘木市教育委員会 1982

街道橋としては反りの美しい石橋である 長崎の石工を使ったことで ほのかに「モダン」を感じる
img
下流側 右岸下
img
上流側 右岸下
img
上流側 左岸上
img
下流側 左岸下
img
橋を渡ると城下町秋月である
 TOP