防石鉄道 形式2号機関車  所在地:山口県防府市八王子1丁目4番地

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この機関車は明治27年(1894年)にドイツ・クラウス社で製造され、明治22年から明治28年にかけて
日本に輸入された25両のうちの1両です。
最初は川越鉄道(西武鉄道の前身)に就役し、大正7年に防石鉄道に譲渡されました。
防石鉄道は佐波川沿線唯一の交通機関として大正8年に開業し、
三田尻駅(現防府駅)−堀駅(徳地町)間18.8kmを走り続け、
昭和39年6月30日の鉄道廃止まで約47年間沿線の人々に親しまれました。
機関車仕様
製造 KRAUSS(クラウス)  製造番号 2988  種類 B-2nWt  系列番号 60p
軌間 1067mm  シリンダ 320mm×500mm  動輪直径 1090mm
長さ 7799mm  幅 2438mm  高さ 3607mm
重さ 16.3t(空車時)23.13t(満車時)  軸重 11.565t  出力 125HP
客車仕様
ハ6
長さ 6190mm  幅 2560mm  高さ 3510mm  車輪径 860mm
ハフニ1
長さ 5550mm  幅 2426mm  高さ 3216mm  車輪径 813mm
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川越鉄道時代の同僚機 1号機

クラウス機関車ミュンヘン工場の創業は1866年(慶応元年)で 創設者はゲオルク・クラウスである
創業から1961年まで 12,000台を超える小型機関車を製造した 一般的にドイツ製の機関車は堅牢で
効率がよく牽引力も強かった 日本に初めてクラウスを導入したのは 明治21年(1888)の伊予鉄で
軽便用機関車を2両購入している その後第一次世界大戦でドイツが敵国となるまで輸入は続き
総数は113両の機関車が日本へと渡ってきた その多くは九州及び四国で使われ その他僅かながら
関東・関西へも進出したが 遂に官営鉄道への直接販売は実績をつくることが出来なかった
日本へ渡ったクラウスは全てタンク機であり 九州鉄道には同形の機関車が20両導入され
その他 栃木県の両毛鉄道1両 埼玉県の川越鉄道2両 多摩の甲武鉄道2両の合計25両が全てである
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川越鉄道時代の2号機

その後多くが廃車されたが 堅牢かつ高性能で長命を保ったため 留萠鉄道の15・17号機
大分交通26号機 川越鉄道から防石鉄道に移った川越2号機の計4両が現在保存されている
防石鉄道に譲渡された川越2号機は 現在・山口県防府駅近くの鉄道記念広場で静態保存されている
川越1号機は 西武鉄道多摩川線で戦後まで使われ その後建設省に譲渡され廃車となっている
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