2022.04.19 熊本県菊池市旭志麓 鞍岳(くらだけ) 標高 1117.9m

子岳・女岳・鞍岳(雄岳)・ツームシ山・孫岳を縦走 女岳からツームシ山までは2回目の登頂
前回2007年4月と同じように アセビ(馬酔木)の花つきが悪い またまた残念である

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1.子岳 2.女岳 3.鞍岳(雄岳) 4.鞍岳馬頭観音堂 5.ツームシ山 6.孫岳
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標高グラフ
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2008.04.19 鞍岳(雄岳)の山裾を埋めるアセビの群落
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林道新山1号線の第一駐車場から見る鞍岳
10:48 東登山口
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馬酔木(アセビ) 学名:Pieris japonica subsp. japonica ツツジ科アセビ属
狭義でのアセビは 本州の宮城・山形県以南から四国・九州まで自生する日本固有種の常緑低木で
乾燥した山地を好む 古代から西日本を中心に広く分布するため 呼び名の方言が極めて多い樹木でもある

葉に限らず樹木全体に有毒成分が含有されるため 多くの草食動物は アセビを食餌とせず忌避をする
そのため 動物の食害が多く見られる地域ほどアセビが繁殖するという事象が見られる
例えば 古代から鹿の捕獲や殺生が禁じられ食害に悩まされる奈良公園一帯にアセビが多く見られることは
よく知られた事である 古名では「あしび」とよばれ「馬酔木」を詠む歌が10首 万葉集に掲げられている

草食動物に対して有毒性があることから「馬酔木」の漢字が当てはめられたが 日本独自の「和名」である
いつしか逆に中国へ伝播し 現在では中国でもアセビ属の木を馬酔木と表記する

広義のアセビ(アセビ属)と呼ばれる樹木は アジア東部・北米東南部・キューバに10種程度分布するが
  日本では 本州の他には沖縄地方にリュウキュウアセビがあり 日本国内はこの2種のみである

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荒れた登山道は女岳雄岳の鞍部へつながる
子岳へのショートカット
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万葉集
磯の上に 生(お)ふる馬酔木を 手(た)折らめど 見すべき君が 在りと言はなくに …… 大伯皇女
馬酔木なす 栄えし君が 掘りし井の 石井の水は 飲めど飽かぬかも …… 作者不詳
おし照る 難波を過ぎて うちなびく 草香の山を 夕暮れに 我が越え来れば 山も狭(せ)に
咲ける馬酔木の 悪しからぬ 君をいつしか 行きて早見む ……(長歌)作者不詳
かはづ鳴く 吉野の川の 滝の上の 馬酔木の花ぞ はしに置くなゆめ …… 作者不詳
我が背子(せこ)に 我が恋(こ)うらくは 奥山の 馬酔木の花の 今盛りなり …… 作者不詳
春山の 馬酔木の花の 悪しからぬ 君にはしゑや 寄そるともよし …… 作者不詳
三諸(みもろ)は 人の守(も)る山 本辺(もとべ)は馬酔木花咲き 末辺(すえべ)は椿花咲く
うらぐはし山ぞ 泣く児守(も)る山 ……(長歌)作者不詳
鴛鴦(おし)の住む 君がこの山斎(しま) 今日見れば 馬酔木の花も 咲きにけるかも …… 三形王
池水(いけみず)に 影さへ見えて 咲きにおう 馬酔木の花を 袖に扱入(こき)れな …… 大伴家持
礒影(いそかげ)の 見ゆる池水 照るまでに 咲ける馬酔木の 散らまく惜しも …… 甘南備伊香真人
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子岳山頂へ
11:00 子岳山頂 背景は阿蘇
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標高1050m 子岳から女岳雄岳の鞍部を目指す 眼下のアセビに花は少ない
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ミヤマキリシマ
アセビ
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アセビの間から鞍岳(雄岳)
㐧二駐車場への分岐
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11:14 女岳雄岳鞍部に到着
女岳への道
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11:19 女岳山頂
木槌の忘れ物
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子岳と阿蘇
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鞍岳(雄岳)
鞍岳山頂へ
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11:35 鞍岳(雄岳)山頂  二等三角点 標高 1117.97m 点名:鞍岳
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子岳と女岳
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これから向かう標高1064mのツームシ山と標高1030mの孫岳
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11:37 ツームシ山への道 右は女岳からの道
大津北中 鞍岳往復 29.6km
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11:41 馬頭観音に寄り道
鞍岳登山道 森林コース・パノラマコース
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森林・パノラマ分岐 観音堂は左下
11:46 鞍岳馬頭観音堂
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馬頭観音
ツクシシャクナゲ
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11:55 分岐に戻ってツームシ山へ
ツームシ山への道
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黄菫(キスミレ) 学名:Viola orientalis スミレ科スミレ属
大陸系のスミレで ロシアのウスリー・中国東北部・朝鮮半島と日本に分布する
およそ7万年から1万年前の第四紀氷河時代最後のウルム氷期に 大陸から朝鮮半島経由で日本へ南下し
後氷期に至って 日本列島西部山地の草原を中心に限られた環境下で遺存した植物と考えられている
早春 他植物に先立って芽を出し開花し その後 夏期には地上から姿を消し地下で休眠に入る多年草
絶滅危惧種に指定される 野焼きをやめたことで絶滅した報告も上がっている
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12:02 ツームシ山頂まで700m
草原の散歩道
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中腹から振返り
ハルリンドウ(春竜胆)
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ツームシ山から見る 子岳・女岳・鞍岳(雄岳)
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12:18 ツームシ山山頂
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三角点
風船の絵がいい
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12:35 孫岳に向かう 標識の10分は無理
滑る急坂を下る
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ツームシより34m低い標高1030mの孫岳
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油瀝青(アブラチャン) 学名:Lindera praecox クスノキ科クロモジ属
漢字名の瀝青(れきせい)は 樹木・泥炭・褐炭などから抽出される有機物質の総称だが
英語では<bitumen>または<chian turpentine>と言った 日本では「チャン」と言ったことから
「油+チャン」でアブラチャンとよばれるようになった
全体に油分が多く 幹や枝を燃料として使用したほか 果実や枝から油を搾り灯油として利用した
群馬などの雪国では 枝を輪に結ってカンジキを作った
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鞍部の平坦地
12:50 急登を経て山頂
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即刻ツームシ山へ引き返す
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孫岳
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13:42 林道へショートカット
林道を経て駐車場に戻る 13:50

阿蘇巨大狛犬

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◁ 阿蘇巨大狛犬のパノラマ写真 ▷
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阿蘇巨大狛犬から見る 子岳・女岳・鞍岳(雄岳)・ツームシ山・孫岳
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