2016.07.06  梅雨の晴れ間に 熊本県小国町から久住高原へ

旧国鉄宮原線線路跡の散歩道
旧国鉄宮原(みやのはる)線は 大分県九重町の恵良駅から熊本県小国町の肥後小国駅間(26.6km)を結ぶ
ローカル線であった 大正11年(1922)に公布された「鉄道敷設法」の別表第113号に規定する予定線の
一部として開通した路線で 規定内容は「佐賀県佐賀から福岡県瀬高・熊本県菊池を経て熊本県大津に至る
鉄道と 菊池より分岐し大分県玖珠郡森に至る鉄道」という壮大な計画であった
昭和10年(1935)6月に恵良−宝泉寺駅間(7.3km)の工事に着手し 昭和12年(1937)に同区間が開通したが
昭和18年(1943)戦時不要不急路線として休止 金属回収のためレールが供出された
昭和23年(1948)に営業を再開 昭和29年(1954)宝泉寺−肥後小国駅間を延伸開業した
昭和55年(1980)に制定された「国鉄再建法」第1次特定地方交通線に指定され 昭和59年(1984)に
九州管内で初の全線廃止路線となった 恵良−宝泉寺駅間開通から47年 全線開通からはわずか30年であった
肥後小国−菊池間の小国線(37.8km)は 昭和39年(1964)年に工事着手したが わずか2%の進捗度で
肥後小国駅から先に橋梁とトンネルが未成線として残されている
宮原線の建設は戦時体制の中で行われたため すべての橋梁が「竹筋コンクリート」で築造され
取り壊された玖珠川橋梁を除く 広平・菅迫・堀田・汐井川・堂山・北里・幸野川の橋梁は
登録有形文化財に指定されている なお 線名の宮原は 肥後小国駅のあった小国町の大字名である
現在 小国町の「道の駅小国」から北里駅跡公園までの4.1kmが遊歩道として公開されている
この道は マウンテンバイクのコースとして整備されたもので 舗装のないダートコースである
旧北里駅から先は未整備で 橋梁に手摺などの設置はあるが非公開で通行困難である
小国町公式サイトhttp://www.geocities.jp/mae_miyazaki/walk/course/miyahara_yuuhodou/Top.html

今日の最高気温は34度の予想なので 散策は涼しいうちにと早朝に自宅を出た 道の駅小国に午前6時30分到着
出発は6時35分 全コース非舗装路のため 前々日まで降っていた雨のせいか または 夜露のせいか
足元が濡れる 北里に午前8時少し前に到着したが 小休止後すぐに帰路につく 写真を撮りつつ歩いたので
道の駅小国に到着したのは午前9時15分で 往復で2時間45分もかかってしまった
ウォーキングシューズの中まで水が滲みて気持ちが悪い 「ダイレックス」で新しい靴下を買う
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昭和51年(1976)の肥後小国駅(矢印) 国土地理院
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駅跡に出来た「道の駅小国」は昭和60年(1985)開駅
駅跡に残された線路のポイント部分
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廃線当時の駅名標 AM 6:35
遊歩道入口 AM 6:40
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遊歩道案内板
遊歩道から見る駅跡は下に見える
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夜露で足元が濡れる
宮原トンネル
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 歩行者用の照明スイッチ(出口で必ず消すこと)
カーブするトンネル
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宮原トンネル出口 AM 6:53
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トンネル内の待避所
トンネル表示 宮原 240M
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幸野川周回コース案内板
朝の光
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杉造林地の中
緑のトンネル
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幸野川橋梁 AM 7:15
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残された距離標(キロポスト)
モミジの並木は まだまだ小さい
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北里トンネル(手ブレしてる)
北里トンネル 小国側
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トンネル内部
北里側の遊歩道入口 AM 7:40
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木魂館北側の遊歩道
北里橋梁
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北里橋梁
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北里駅乗車ホーム AM 7:53
新調の駅名標 残念ながら書体が違いすぎる
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昭和51年(1976)の北里駅(矢印) 国土地理院
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連絡通路口
地下連絡通路階段
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地下連絡通路
駅前広場跡

久住高原を散策後帰途につく 途中昼寝をして涼み 再び旧国鉄宮原線の橋梁を見て帰る
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幸野川橋梁
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堂山橋梁
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塩井川橋梁
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北里の「ホタルの里温泉」 300円 AM 8:00〜PM 9:00
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