2014.03.16  隼人町・宮内  鹿児島県霧島市隼人町内1802

県指定民俗文化財 宮内の田の神 昭和43年3月29日指定
田の神像は旧薩摩藩の領内にのみ見られる南九州独特の神さまといわれています。米麦などの五穀豊穣(豊作)を
もたらす神さまです。田の神は、春の農耕が始まるころ、山より里へ下り、秋の取り入れが済むと再び山へ
帰るものと信じられています。神宮のお田植え祭では、この前に祭壇が作られ、田の神舞が舞われ、
神田に早苗が植えられます。この田の神像は高さが83cmあり、顔は田の神舞の翁面に似ています。
大きなシキ(蒸しものをするとき蒸し器の下に敷く)を頭にかむり、右手にシヤモジをかざし、左手には
飯椀を持っています。食糧生産に関係のあることを示しています。一般の素朴な田の神像と違い、
この田の神像は全休に動きがあり、まさに田の神舞を舞おうとしているかのように作られています。
背面に奉寄進天明元辛丑天九月吉日 正八幡宮 田神沢五納右衛門 と彫られています。
西暦1781年、今から約二百年前の田の神像です。
隼人町教育委員会
鹿児島神宮の神田の片隅に安置されている
<地図>
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