2021.03.23 久留米の桜 福岡県久留米市草野町草野 発心公園
発心(ほっしん)公園は 標高697.4mの発心山の北麓・標高100mから80mに位置し 歴代久留米藩主の
花見場所といわれ 約170本の桜が咲き誇る公園である 発心山には 鎌倉時代に国司に任ぜられた
草野永平の末裔・草野家清が天正5年(1577)に山城を築き守りを固くしたが 秀吉九州平定後の
謁見を拒否 秀吉家臣・蜂須賀家政によって肥後一揆に加担した疑いにより肥後南関で誘殺された
これによって 耳納山北麓に400年にも及ぶ権勢を誇った草野家は滅亡した
一般に大径になる木には理論上寿命がないと考えられている しかしクローン増殖されたソメイヨシノは
数百年・稀に千年以上の古木になることもある野生種のヤマザクラやエドヒガンに比べ
誕生が江戸期であることを割り引いても 高齢の樹木が少ないこともあり 寿命60年説が唱えられている
しかし一方では 樹齢100年を越すソメイヨシノの老木が存在することも事実である
ソメイヨシノは植栽後20年から30年で花付きの最盛期を迎えるとされ その後は徐々に衰えていくのが
一般的な傾向である また樹木自体が市街地の並木であったり公園樹であるため 根回りの踏硬めのほか
舗装の影響 大気汚染などの影響を受けやすいこともあり寿命を縮めていることは確かで
江戸時代から桜の名所である発心公園の桜も古木が多く 見るからに寿命を迎えつつあるのはよく分かる
学名:Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba, 1992 伊豆七島・伊豆半島・房総半島原産の日本固有種
江戸彼岸(エドヒガン)とともに染井吉野(ソメイヨシノ)の親木となる桜の木
成長及び再生が早いため燃料として利用され薪桜(タキギザクラ)の別名が
また 萌芽しやすく毎年若葉を多くつけるため桜餅に利用されたことから餅桜(モチザクラ)とも呼ばれる
突然変異することが多く 大島桜を母体とした栽培品種をサトザクラ群という 紅色八重の「関山」も
白い花の大島桜が母体の変異種である 大島桜が京に持ち込まれ始めたのは鎌倉時代からであった
2021.03.23 久留米の桜 福岡県久留米市田主丸町地徳 内山緑地さんぽ道
内山緑地は 内山緑地建設の自社敷地内を一般に無料開放したもので
春には しだれ桜やツツジが敷地内を彩る また千葉県君津市においても同様の緑地無料開放をしている
2021.03.23 久留米の桜 福岡県久留米市田主丸町森部 平原公園
正式名称は 田主丸平原(たぬしまるひらばる)古墳公園である
林道鷹取山線の東側に桜公園とグランド 西側に森部平原古墳群があり 6世紀後半の築造と見られる
直径10m前後の小規模な円墳が70基確認されている
公園の上部には福岡県立「ふれあいの家北筑後」があったが 2018年に廃止閉鎖された
他所の桜名勝に比べると 訪れる人は比較的少ない方である
祭神が珍しく生身の人間で 船越村・水分村・水縄村の各村長と田主丸町長となっている
田主丸町・水分・筑陽・水縄・竹野村および船越村の一部が合併し 新しい田主丸町が発足したのは
昭和29年(1954)で それ以降の建立と思われるが 祭神の子孫以外の参拝者はいるのだろうか
2021.03.23 福岡県久留米市田主丸町益生田 芝桜富士
何気なく「グーグルマップ」を眺めていたら見つけた「芝桜富士」 SNSでも発信されているらしい