2016.03.16 下関市豊田町(とよたちょう)大字殿居(とのい) 旧殿居郵便局舎

山口県指定有形文化財 旧殿居郵便局舎・同棟札 昭和52年(1977)3月29日指定

この旧殿居郵便局舎は、大正12年(1923)10月10日に落成したものです。
かねてより洋風建築に意のあった二代目局長河田寛氏は、洋風局舎の新築を決意。
地元の大工棟梁石光孝一氏を東京に同道して見学を行い、帰村後、意匠を決定して同棟梁に建築を依頼しました。
その結果完成したのがこの旧局舎です。 木造平屋建、八角塔屋二階建付きで、外観・構造とも無理なくまとめられ、
地方の風土にもマッチした秀作となっています。 当時は地方にまで洋風建築が自主的に取り入れられ始めた時代でしたが、
この建築はその初期の現存例が極めて少ない貴重なものです。 その後、平成3年9月の台風19号によって倒壊した旧局舎の
尖塔部分より棟札が発見されましたので、同棟札が平成5年に山口県有形文化財に追加指定されました。
平成13年12月 山口県教育委員会・下関市教育委員会

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国道435号線
長州萩藩は文久3年(1863)に周防山口に藩庁を移し山口藩と改名 殿居村は 明治初年では山口藩の知行地であった
明治22年(1889)の町村制施行により一ノ俣・荒木・佐野・殿居・杢路子(むくろじ)の5ヶ村合併で豊田上村が発足
明治45年(1912)に改称して殿居村となる 昭和29年(1954) 西市町と豊田中・豊田下の2村と合併し豊田町が発足
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