2009.08.28　和歌山市大川　嘉永橋

＜地図＞
和歌山市指定文化財
和歌山市大川の清水川河口付近に架かる　不老橋と同時期の江戸時代後期に建立されたアーチ型の石橋で
建立直後に起きた安政南海地震でも大きな損傷を受けておらず　貴重な存在として文化財に指定された
架橋年は欄干中央柱東側に嘉永七年（1854）寅九月とあり　同じく西側柱に「當浦　石野喜右衛門」と
刻まれており　大川浦で廻船問屋を営んでいた石野氏が私財で建てたと見られている
全長：12ｍ　幅：2.2m　高さ：2.5mで　南詰の柱に「嘉永橋」　北詰の柱に「かゑいはし」と刻まれ
１９枚の橋板がゆるやかなアーチ状に並び　今も地元住民が徒歩での通行に利用している
石材は四国香川産の花崗岩で造られており　和泉砂岩製の不老橋に比べ保存状態が良好で
形状が珍しいことが評価され　今回の指定となった

海はすぐそこ

安政南海地震でも大きな損傷を受けなかったどっしりとした姿である

新旧３本の橋が並ぶ