2009.05.02  熊本県上益城郡山都町城原  通潤橋

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通潤橋は潅漑用水を送るためにつくられた水路橋です 建設者は矢部総庄屋布田保之助
工事を担当したのは 卯助・宇市・丈八ら「肥後の石工」と呼ばれる名工たちです
工事は嘉永5年(1852)12月から1年8ケ月を要しました 通潤橋は何のためにつくられたのてしようか
まわりを深い谷に囲まれた白糸台地は水乏しく 田んぼの水はもちろん飲み水も足りないような状態でした
このような人々の苦しむ姿を見かねた布田保之助は 6km離れた笹原川から水を引き連通管の原理を
利用した通潤橋を完成させました このエ事の完成により白糸台地に100haの水田が開けました
橋長:75.6m  橋巾:6.3m  橋高:20.2m  石管の長さ:126.9m
昭和35年2月 国の重要文化財に指定された
 通潤橋の取水堰は笹原川上流にあり 取水堰下流200mの所に「円形分水」がある
以前より用水配分をめぐって野尻・笹原地区と白糸台地との間で水争いが絶えず
昭和31年の円形分水の完成により争いは瓦解した 湧き出し口内壁の直径は1.5m
外壁内径6.3mの溢流式円筒分水工である 外周は正確に7:3の割合で分割され
7割の水が通潤橋を経て白糸台地へ送られる
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橋上には三列の石樋管が敷設されサイホンの原理を利用して向こう側の台地上に水が運ばれる
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5月は周辺がツツジに覆われ美しい風景を見せる
休日には橋からの放水もある
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橋上部にある樋門
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放水口は上流側に1ヶ所 下流側に2ヶ所ある
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熊本県上益城郡山都町小笹・笹原 円形分水
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取水堰
石造の旧樋門
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