2009.05.02  熊本県上益城郡山都町大字畑字聖原  聖(ひじり)

<地図>
国道218号線 現橋の傍らに架かるアーチ石橋
石工は肥後種山村の種山石工の一人 岩永三五郎である 彼が手がけた橋の中では径間が最も大きく
代表作のひとつとされ 天保3年(1832)に完成した はじめから欄干がなく質素ではあるが
建設当時としては大きい橋だった 当初名は男成川眼鏡橋という名だったが 下流にある聖滝に因み
弘化4年(1847)現在の名称になった 当時の街道「日向往還」にあり 昭和12年(1937)
隣接するコンクリート橋の拡張工事にあたり 取り崩すことが決定し一部が破壊された
その後保存を求める世論が浮上し聖橋の撤去は中止されたが 一部が取り崩された状態で
50年以上放置され 平成3年(1991)復元の声に応える形で旧矢部町の文化財に指定され
平成11年(1999)総工費3600万円で取り壊された部分の仮修復を行い建設当時の姿に戻った
ただ一度は崩しかけた橋で修復も仮であるため使用するには強度が不十分であり
そのため現在は入り口をガードレールで遮り渡れないようになっている
全長:35.0m  幅:5.0m  高さ:12.0m  径間:19.9m
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上流側より  下流側は新橋の陰になって全容は見えない
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下流側から
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