山口線

● 起点:新山口駅 終点駅:益田駅 総延長距離:93.9km 駅数:28(起終点駅含む)
● 駅名:新山口−周防下郷−上郷−仁保津−大歳−矢原−湯田温泉−山口−上山口−宮野−仁保−篠目−
     長門峡−渡川−三谷−名草−地福−鍋倉−徳佐 −船平山−津和野−青野山−日原−青原−
     東青原−石見横田−本俣賀−益田

歴史
起点となる山陽本線の新山口駅は 民営の山陽鉄道が明治33年(1900)12月3日に小郡駅として開業した駅である
山陽鉄道は 明治31年(1898)には防府・三田尻まで延伸され 山口町経由で延伸する計画を地元に提示したが
山口町の旅館業者が「利便性の向上は宿泊客の減少を招く」と反対をした 今思えば全く誤った憶測であった
 辞退した山口町にかわって小郡町が現・小郡駅の地に用地をもって鉄道誘致に動いたため 結果として
県庁所在地である山口町は鉄道網から取り残されることとなった その後 山陽鉄道は明治34年(1901)には
下関まで全通し 物流は三田尻港ではなく小郡駅を経由する陸路へと一気に加速し 小郡−山口間の物流は
飽和状態となった 漸く鉄道敷設反対が間違った判断と気づいた有力者たちは 前言を翻し鉄道誘致へと舵を切る
明治39年(1906)12月1日の山陽鉄道国有化後 明治41年(1908)7月に大日本軌道により軽便鉄道敷設工事が
開始され 同年11月15日に 小郡新町−湯田間が開通 その後小郡駅前と山口駅までそれぞれ延伸された
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写真:軽便鉄道開通式と雨宮へっつい形機関車
明治42年(1909)10月には 国有鉄道の神戸−下関駅間が山陽本線となる 一方 山陰本線の西伸に伴い
山口町は小郡から山口・津和野・益田を経由して出雲今市駅(明治43年10月開業)に至る 山陽・山陰連絡鉄道の
建設請願書を関係町村と連携して提出した 請願はまもなく受理され 明治44年(1911)より測量を開始
大正2年(1913)2月20日 小郡−山口駅間が開通 大日本軌道山口支社の軽便鉄道は前夜の19日午後11時30分
山口駅着の最終列車で 僅か4年3ヶ月の短い歴史を終えた この軽便鉄道の駅・停留所は次の通りである
小郡−津市−新町−仁保津−和田橋−大歳−湯田−讃井−亀山−山口
路線を説明する文章は 「大歳自治振興会」のまとめた歴史書に下記のように記載されている
小郡からの線路は、植野川沿いの石州街道の北側隅を走り、岩富の古曽坊から黒川市、大歳小学校裏を通る。
下湯田の藤村踏切のところで再び道路に出て、上湯田の現在の測候所あたりから田んぼの中を通り、
井上公園北側を経て松田屋旅館が終点の湯田駅であった。(のち、新道から中河原までと、小郡駅まで延長される)
大歳地区内には、和田の茶屋に和田橋停留所、下湯田の藤村踏切のところに大歳停留所があった。
運賃は、湯田−大歳、大歳−和田橋各3銭、和田橋−小郡4銭で、当初は1日7往復した。
小さいおもちゃのような汽車であったから、学生が途中で飛び乗り、飛び降りをしたというから、今昔の感が深い。
だが、 2台の機関車とも運転手は大歳出身者で、少年たちのあこがれの的だったという。

<大日本軌道山口支社線 想定路線図>
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昭和45年(1970)11月3日 津和野町森村付近
県境の山越えに向かい登り勾配を行く D51 720号機牽引の貨物列車

●国鉄 山口線
大正02年(1913)02月
小郡−山口駅間を開業 大歳・湯田・山口駅を開業
大正03年(1914)11月
上郷駅を開業
大正06年(1917)07月
山口−篠目駅間を延伸開業 宮野・仁保・篠目駅を開業
大正07年(1918)04月
篠目−三谷駅間を延伸開業 三谷駅を開業
大正07年(1918)11月
三谷−徳佐駅間を延伸開業 地福・徳佐駅を開業
大正11年(1922)04月
長門峡仮停車場を開業
大正11年(1922)08月
徳佐−津和野駅間を延伸開業 津和野駅を開業
大正12年(1923)04月
津和野−石見益田駅間を延伸開業し全通する 日原・石見横田・石見益田が開業
大正12年(1923)12月
山陰本線の三保三隅−石見益田駅間を延伸開業 山口線と接続 鎌手駅・石見津田駅を開業
大正13年(1924)07月
青原駅を開業
昭和03年(1928)07月
長門峡仮停車場が長門峡駅に変更
昭和10年(1935)10月
矢原駅を開業 12月 周防下郷駅を開業
昭和22年(1947)
船平山仮乗降場を開業 その後仮停車場となる
昭和28年(1953)03月
日赤前仮乗降場を開業 4月 日赤前仮乗降場を上山口駅に変更・改称
昭和36年(1961)03月
湯田駅を湯田温泉駅に改称
昭和36年(1961)04月
渡川・名草・青野山・東青原を開業 船平山仮停車場を船平山駅に変更
昭和37年(1962)07月
鍋倉仮停車場を開業
昭和38年(1963)10月
鍋倉仮停車場を鍋倉駅に変更
昭和42年(1966)10月
石見益田駅を益田駅に改称
昭和45年(1970)04月
本俣賀仮乗降場を開業
昭和47年(1972)04月
仁保津仮乗降場を開業
昭和54年(1979)08月
「SLやまぐち号」運転開始
昭和62年(1987)04月
仁保津仮乗降場を仁保津駅に 本俣賀仮乗降場を本俣賀駅に変更
平成15年(2003)10月
小郡駅を新山口駅に改称

● 山口線の古い木造駅舎