津山線

● 起点:山陽本線岡山駅 終点駅:姫新線津山駅 総延長距離:58.7km 駅数:17(起終点駅含む)
● 駅名:岡山−法界院−備前原−玉柏−牧山−野々口−金川−建部−福渡−神目−弓削−誕生寺−小原−
     亀甲−佐良山−津山口−津山

歴史
津山線の前身となる私鉄の中国鉄道本線が岡山市駅−津山駅(現・津山口駅)間を開業したのは
明治31年(1898)12月21日である 津山は中国地方最大の盆地中心部にあり 古代の吉備国が大和政権により
分割された後 美作国の国府が置かれた また古来より姫路から出雲に至る街道の要衝の地でもある
しかし岡山県内を見れば 県庁所在地の岡山から津山に至る津山街道があったが 道は険しく辛香峠などの
難所も多く存在し 舟運も水系の違いから 交流や物流に困難を来していた そのため当時最新の
大量交通手段である鉄道の敷設が企画され 明治29年(1896)4月30日に中国鉄道が設立された
同年に岡山−津山−勝山−根雨−米子の免許が下付され 早速同年7月には起工し
明治31年(1898)12月21日には「中国鉄道本線」として岡山市−津山駅間が開業している
津山駅以遠は建設を断念し免許は失効したが 後に国鉄により姫新線や伯備線として建設されている
開業当初はタンク式及びテンダー式蒸気機関車を導入し 1930年以降は気動車を導入する
吉備線とあわせ独自設計の 実用的な国鉄車規格相当の大型車を揃え 全国的にも存在感が強かった
しかも全国初のトイレ付き車両を導入するなど旅客サービス水準は高かったが
昭和19年(1944)6月 戦時買収で中国鉄道吉備線と共に国有化され それぞれ吉備線・津山線となった

中国鉄道の蒸気機関車
旧日本鉄道52号機(鉄道院620号機)を除けば全て新車購入で 潤沢な資金があったと想像する
戦時買収に至るまで鉄道部門は黒字経営であった 現在は中鉄バス(株)として存続している
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1号機関車 明治30年(1897)英国・ナスミス・ウィルソン社製
国鉄移籍後490形(490号機)となる
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2−4号機関車 明治30年(1897)英国・ナスミス・ウィルソン社製
国鉄移籍後1220形(1221−1223号機)となる
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5−8号機関車 明治33年(1900)米国・ボールドウィン社製
5号機:山陽鉄道に譲渡され46号機に後国鉄8380形となる
6−8号機:国鉄移籍後8360形(8360−8362号機)となる
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5号機関車(2代目)明治36年(1903)汽車製造合資会社製
国鉄移籍後225形(225号機)となる 写真は同形230形
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9号機関車 明治40年(1907)英国・カー・スチュアート社製
国鉄移籍後1745形(1745号機)となり 川崎千葉製鉄所へ譲渡
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10号機関車 明治43年(1910)独国・ハノマーク社製
国鉄移籍後3165形(3165号機)となる
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鉄道院600形620号機 明治23年(1890)英国・ナスミス・ウィルソン社製
国鉄による再買収を経て水島鉄道へ譲渡

●中国鉄道本線
明治31年(1898)12月
岡山市駅−津山駅間(56.25km)を開業
開業駅:岡山市・玉柏・野々口・金川・福渡・弓削・誕生寺・亀甲・津山(現・津山口)
山陽鉄道岡山駅−岡山市駅間に人力貨車運搬線を敷設する
明治33年(1900)04月
建部駅を開業
明治36年(1903)04月
法界院仮停車場を開業
明治37年(1904)11月
山陽鉄道岡山駅−岡山市駅間を延伸開業 岡山市駅を貨物駅の岡山荷扱所に改称
明治39年(1906)12月
山陽鉄道が国有化され岡山駅は国有鉄道の駅となる
明治41年(1908)06月
法界院仮停車場を廃止 別の場所に法界院簡易停車場を開業
明治41年(1908)09月
法界院簡易停車場を駅に変更 法界院駅を開業
大正01年(1912)10月
牧山停留場を開業
大正12年(1923)08月
津山駅を津山口駅に改称 国鉄作備線の支線として津山駅−津山口駅間が開業される
大正13年(1924)05月
津山口駅−津山駅間が作備線の本線に編入される
昭和03年(1928)02月
原仮停留場を開業
昭和03年(1928)12月
神目仮停留場を開業。
昭和04年(1929)06月
原仮停留場を正式な停留場に変更
昭和04年(1929)12月
神目仮停留場を正式な停留場に変更
昭和11年(1936)10月
作備線が姫新線に編入され 津山駅−津山口駅間は姫新線の支線になる
昭和12年(1937)06月
佐良山停留場を開業
昭和19年(1944)06月
全線国有化 岡山−津山駅間が津山線となる 原停留場が備前原駅に 岡山荷扱所が廃止
中国鉄道の企業体はバス事業者の中鉄バスとして存続する
 
以降の開業駅:小原駅(1956年)

● 津山線の古い木造駅舎