関西本線

起点:東海道本線名古屋駅 終点駅:JR難波駅 総延長距離:174.9km 駅数:50(起終点駅含む)
駅名:名古屋-八田-春田-蟹江-永和-弥富-長島-桑名-朝日-富田-富田浜-四日市-南四日市
-河原田-河曲-加佐登-井田川-亀山-関-加太-柘植-新堂-佐那具-伊賀上野-島ヶ原-月ヶ瀬口
-大河原-笠置-加茂-木津-平城山-奈良-郡山-大和小泉-法隆寺-王寺-三郷-河内堅上-高井田
-柏原-志紀-八尾-久宝寺-加美-平野-東部市場前-天王寺-新今宮-今宮-JR難波

歴史
関西本線の前身は 民営の関西(かんせい)鉄道・大阪鉄道・奈良鉄道である
大阪鉄道が 湊町(JR難波)ー柏原間(延長:16.29km)を開通させたのは 明治22年(1889)5月14日で
関西鉄道が 四日市-柘植間(延長:42.85km)を開通させたのは 翌年の明治23年(1890)12月25日である
その後 大阪鉄道が明治26年(1893)に奈良まで延伸し 関西鉄道も明治29年(1896)には
名古屋まで延伸開業している 明治30年(1897)に奈良鉄道が奈良-京都間を開通させ木津駅を開業した
関西鉄道が 明治31年(1898)に柘植-加茂間を開業し 翌年には加茂-新木津-木津間を開業して
名古屋-湊町間が全通した 明治33年には加茂-奈良間に大仏線を開通させ木津を経由しない路線となった
同年 大阪鉄道が全路線(湊町~奈良 王寺~桜井 天王寺~大阪)を関西鉄道に譲渡し
明治37年には紀和鉄道(和歌山市-二見)南和鉄道(川端-二見-高田)が譲渡
翌 明治38年には奈良鉄道(桜井-京都)が譲渡し 南海鉄道を残し南近畿全ての路線が関西鉄道に集約された
明治40年(1907)に加茂-木津間を繋ぎ大仏線を廃止して 現在の関西本線の路線ができあがった


明治の関西鉄道と南近畿私鉄路線の伸展
年代をクリックで 年代別開通路線図を別ウインドウで表示
明治22年(1889)関西鉄道草津~三雲 開業
大阪鉄道湊町~柏原 開業
明治23年(1890)関西鉄道三雲~柘植 開業  四日市~柘植 開業
大阪鉄道柏原~亀の瀬(仮)開業
明治24年(1891)関西鉄道亀山~一身田 開業  一身田~津 開業
大阪鉄道稲葉山(仮)~王寺 開業  王寺~高田 開業
明治25年(1892)大阪鉄道亀の瀬隧道完成  湊町~奈良 全通
明治26年(1893)大阪鉄道高田~桜井 開業
明治27年(1894)関西鉄道四日市~桑名(仮)開業
明治28年(1895)関西鉄道草津~名古屋 全通
大阪鉄道天王寺~大阪(現在の環状線のうち城東線と呼ばれた東回り路線)開業
浪速鉄道片町~四条畷 開業
奈良鉄道京都七条~桃山 開業
明治29年(1896)奈良鉄道桃山~奈良 開業
南和鉄道高田~五条~二見 開業
明治30年(1897)関西鉄道柘植~加茂 開業  浪速鉄道を合併(片町~四条畷)
浪速鉄道関西鉄道に譲渡
南海鉄道難波~尾崎 開業
明治31年(1898)関西鉄道四条畷~木津 開業
加茂~大仏(大仏線)開業
加茂~新木津開業  放出~網島 開業
名古屋~(大阪)網島 全通となり 急行列車の運行開始
奈良鉄道桜井~京終 開業
南和鉄道紀和鉄道接続駅二見開業 旧二見を川端と改称
紀和鉄道五条~橋本 開業  和歌山~船戸 開業
南海鉄道難波~和歌山 全通
明治32年(1899)関西鉄道大仏~奈良 開業 大仏線全通
奈良鉄道京終~奈良 開業  桜井~京都 全通
明治33年(1900)関西鉄道大阪鉄道譲受(湊町~奈良 王寺~桜井 天王寺~大阪)
大阪鉄道関西鉄道に譲渡
紀和鉄道船戸~橋本 開業  和歌山~五条 全通
明治34年(1901)関西鉄道網島~桜宮 開業
明治37年(1904)関西鉄道紀和鉄道譲受・南和鉄道譲受  明治38年 奈良鉄道譲受
紀和鉄道南海鉄道連絡線開業
明治38年(1905)関西鉄道奈良鉄道譲受
明治40年(1907)関西鉄道現在のように木津周辺経路を変更し大仏線廃止
関西鉄道鉄道国有法により全線国有化
南海鉄道関西鉄道と合併を見送った南海鉄道が私鉄として残る

●関西本線の古い木造駅舎