2024.05.09 鹿児島県霧島市牧園町万膳 蝦野岳(えびの岳) 標高 1292.7m

約33万年前の加久藤火砕流噴出や加久藤カルデラ形成など古期霧島火山活動の後 約30万年から13万年前にかけて
加久藤カルデラの南縁付近で新期霧島火山活動が繰り返され 栗野・湯ノ谷・古烏帽子・獅子戸・矢岳などの
主に安山岩から成る山が形成された その後の約13万年前に白鳥山や蝦野岳などが形成された後 火山活動が
東西に分かれ 西に大浪池・韓国・甑が 東に大幡・夷守・二子石・中・新燃・高千穂峰などが形成された

このように蝦野岳(えびの岳)は 霧島連山では5番目に古く えびの高原エリアでは白鳥山と同じ頃の
約13万年から10万年前にできた火山とされている えびの岳・四等三角点の標高は1292.7mであるが
その南部にある展望所は 地理院地図による標高において1305m程度あり 近年はここが山頂と認識されている
古い火山を象徴するなだらかな山容で 中央部に急斜面に囲まれた直径約700mの浅い火口がある
山頂展望所からは 錦江湾・桜島・開門岳を一望できるパノラマが見られ印象的である

蝦野の由来は ススキ野が秋になると一面「えびいろ(葡萄色)」に染まることから名付けられたとする説が
一般的であるが 他方 錦江湾まで広がる霧島山麓の原野「江火野」を語源とする説もあり
学術的には不明とされている 江戸時代以降に硫黄の採掘が始まり 観光化開発は1950年代以降である

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1.えびの高原第一駐車場 2.えびの岳登山口 3.1272m ピーク 4.標高1305m えびの岳展望所(頂上)
5.えびの岳 1292.7m 6.えびの高原 キャンプ村 7.ピクニック広場
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標高グラフ
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11:35 えびの高原第一駐車場
火山ガス発生のため硫黄山方面通行止め
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石坂川源流域 霧島市隼人町嘉例川塩浸で天降川に合流 国分で鹿児島湾に出る
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えびのスカイライン 宮崎鹿児島県境のえびの岳登山口 道の左側に韓国岳登山口
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11:45 えびの岳登山口
えびの岳周遊登山道
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踏み跡と赤いリボンテープが目印
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光翠
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小さなピークを過ぎて
少し下る
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12:17 標高 1272mのピーク
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初めての登山道標識 でも順路って?
落ちそうで落ちない岩
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標高 1272mのピークから急坂を下る
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火口底西南部の平坦路
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標高1305mの「えびの岳展望所」まで登り坂
山頂の大岩 火成岩類の安山岩
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縞模様は マグマが流れながら冷えて固まった火山岩によく見られる 細かい斜長石や輝石類などの結晶が
方向性をもって並ぶことを流理構造と言い この縞模様を持つ火成岩を一般に流紋岩と呼ぶ
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12:53 えびの岳展望所から韓国岳
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えびの高原 硫黄山 韓国岳 標高 1700.1m
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◁ 錦江湾の大パノラマ ▷
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大隅半島・錦江湾・桜島 桜島の左に遠く開聞岳が霞んで見える
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12:53 山頂から下山開始 山頂部の平坦地を歩くが海老野の四等三角点をスルーしてしまった
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コバノクロヅル群生地
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えびの高原 キャンプ村の松林
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松林と硫黄山・韓国岳
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えびの高原キャンプ村 セントラルロッジ
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えびの岳火口原を源流とする清流
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ピクニック広場と韓国岳
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◁ ピクニック広場と韓国岳のパノラマ ▷
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◁ ピクニック広場とえびの岳のパノラマ ▷
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遊歩道を通り駐車場に戻る 13:50 駐車場到着

えびの高原第一駐車場から白鳥温泉下湯に立ち寄り「道の駅えびの」へ向かう

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◁ 白鳥展望所から加久藤カルデラのパノラマ ▷
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宮崎県えびの市東長江浦 森茂第2養鶏場

白鳥温泉下湯で入浴 山の汗を洗い流し Aコープかくとう店で夕食とビールを買い 4時過ぎには道の駅へ
陽はまだまだ高いがビールで乾杯し夜を待つ 夕刻コープの寿司弁当を食べ 追加のビールをセブンで購入
ここで車中泊をして 明日は日本一の枕木階段から栗野岳を目指す

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