2024.03.14 大分県豊後高田市大岩屋 猪群山(いのむれさん) 標高 458.2m
猪群山は 国東半島の中央に聳える両子山火山群の西端に位置し 平坦な山頂部を持つ古い溶岩ドームである
山名の由来は イノシシが群れるほどに多かったことに由来するといわれるが 北東山麓に鎮座する
古代・仁賢天皇の代(5世紀末頃)に創建された飯牟礼(いいむれ)神社と読みが類似しており かつては山名も
飯牟礼山と表記されており 猪とは関係が無いと思われる 因みに飯牟礼神社の主祭神は彦火々出見命である
山頂部は南北に長く 南峰部は「いっぷく望」と呼ばれ真玉温泉側に展望が開ける 三角点のある山頂は
樹木が茂りさほどの展望はない 東端のピークは展望も良く「ストーンサークル」と言われる巨岩群がある
この一帯は かつては女人禁制の聖地で飯牟礼神社の上宮とされていたが 現在は禁制も解かれている
一帯を囲む土塁は 明治39年(1906)に防火壁として築かれた物で より古い土塁等の発見記録も見られない
列石の形態も人工的な環状とは見られず 自然発生した巨岩列石を崇めた山岳信仰とするのが妥当である
上記の北東山麓の神社は中宮 その北北西400mにある社は下宮となっており 共に大字臼野に鎮座する
1.第二駐車場 2.ミツマタ群落 3.山田山荘 4.立石 5.いっぷく望 6.猪群山山頂 7.スートンサークル
標高グラフ
10:15 第二駐車場
第一駐車場とトイレ
登山口から猪群山の「いっぷく望」を見上げる
山田山荘と休憩所の雨やどり
竈門とピザ窯(?)
登山届もスマホで可能
猪群山登山道常磐コース案内 ストーンサークルまで80分
山田山荘
古い五輪塔 かつて密教寺院があったのか
右側は棚田跡 この道は昔の農道跡
耕作放棄地が自然林に戻った
棚田の石垣
棚田跡の最上部 地理院地図 1974年〜1978年の航空写真で棚田が確認できる
コテコテの大分弁で「疲れたぁ 休もうぜぇ」
右側は谷の急傾斜地
眼下に西真玉 周防灘の向こうに行橋・苅田・北九州空港を遠望
天与水の標識 涸れて痕跡も無し
11:00 杉木植林碑 明治30年・39年・44年
大分方言「こっちだよ」
松植林碑 大正元年・昭和28年
だった(疲れた)よくうで(休もう)
11:10 立石(力尽石)
こりからが ひぃじで「これからが辛いよ」
あと一息で「いっぷく望」
11:30 いっぷく望
真玉温泉方向の展望
西真玉 周防灘と宇佐・中津・築上・行橋・苅田の海岸線 春霞が強い
鶴見・由布・九重連山が霞んで見える 右手前に真玉温泉と山上のコテージ「ヴィラ・フロレスタ」
猪群山頂へ
いっぷく望からは高度差+50m
山頂部の平坦路
11:45 山頂の東屋
常磐コース 1.65km 臼野コース 1.75km
二等三角点 標高:458.24m 点名:猪群山
ストーンサークルへ
ストーンサークルのある東峰 標高 442.5m
入口の陰陽石から上は神域とされ 嘗ては女人禁制の聖地とされた
説明板 画像サイズ:1080x640 pix 土塁は明治39年(1906)に防火壁として築かれた物
高さ4.4mの御神体とされる巨石
山幸彦が竜宮城から持ち帰った潮満珠(しおみつたま)と潮乾珠(しおふるたま)を置いた場所で
上部の凹みには水が溜まっており 潮の干満に合わせ満ち引きをする
また金魚が住みそれを見たものは盲目となるという伝承が伝わる
山幸彦が竜宮城から持ち帰った潮満珠(しおみつたま)と潮乾珠(しおふるたま)を置いた場所で
上部の凹みには水が溜まっており 潮の干満に合わせ満ち引きをする
また金魚が住みそれを見たものは盲目となるという伝承が伝わる
御神体石の上部
御神体石横の大岩
中山仙境の岩峰 手前は標高413.6mの小牟礼山 奥は標高436.4mの鷲巣山
12:25 下山開始 門柱のような陰陽石
猪群山頂の照葉樹林
12:35 猪群山頂
補陀落や 常磐の池の ・・・
12:46 いっぷく望
白木蓮(ハクモクレン)
ミツマタ群落を見物して駐車場到着 13:45
大分県豊後高田市中真玉 猪群山常磐登山口のミツマタ群落
第二駐車場の上 嘗て棚田があった所にミツマタが植えられており 少し早いが見頃を迎えたミツマタが見られた
登山道の左右にミツマタ
紅ミツマタ