2023.10.21 佐賀県多久市北方町大字志久 鬼の鼻山 標高 434.6m
佐賀県杵島郡大町町大町の聖岳(ひじりだけ 標高 416m)から弁天山・福寿山を経て鬼の鼻山へ
大町「小アルプス」の「ちょこっと縦走コース」を歩く
一説では 鬼の鼻山は奈良時代の『肥前国風土記』に「嬢子山。向天皇、行幸之持、土蜘蛛八十女人、有此山頂、
常捍皇命、不肯降服。於茲、遣掩滅。因曰嬢子山。(嬢子山。郡の東北のかたに在り。同じき天皇、行幸しし時に、
土蜘蛛八十女人、この山の頂にあり、常に命に捍へ、降服ひ肯へざりき。ここに、兵を遣りて掩ひ滅さしめたまひき。
因りて嬢子山と臼ふ。)」と記され 嬢子山(おとめやま)であると紹介されている
この説をとなえる「肥前国杵島郡の郡名の由来と郡家所在地について」の論文で 鬼ノ鼻山は先住部族である
土蜘妹八十女人の軍事拠点であったとし「おとめやま」ではなく「をみなやま(女山)」であったとし
また『肥前風土記』にある三つの峰が連なる「杵島の岳」であると断じる興味湧く説が唱えられている
< 佐賀大学機関リポジトリ https://saga-u.repo.nii.ac.jp/record/20410/files/takefu_200808.pdf >
「をみなやま」が鬼の鼻山になったとする他 地元に残る鬼伝説もある 昔この辺りに鬼が住んでいて
村人達は恐れ困り果てていた 鬼は常々「日本一の山を築きたい」という願望を持っていた ある日
天山の神が鬼に「一夜のうちに山を築けたら村をお前に差し出そう 築けなかったら村を出て行け」と言った
日が暮れて鬼が山を築き始めたが 夜明け前に神様が“一番鶏”の声を真似て鬼を村から退治したという
何処かで聞いたような話 だから鬼(展望台)は 唖然と口を開けて天山を見ているという「落ち」が付く

4.弁天山 三角点 5.最高地点 福寿山 6.鬼ノ鼻山 三角点 7.鬼の展望台















大町小唄(作詞 大川内 久江 作曲 中山 治美)の一番に弁財天 5番に鬼ヶ鼻が歌われている
1.ハァー弁財天 雲かかすみか聖ヶ岳に かけた情のみかん花 ソレ登りましょうか 連れられましょうか
大町よいとこ 花の里 ソレ花の里
5.ハァー鬼ヶ鼻 今開拓れて観光道路 見下ろす街には 工業団地 ソレ北多久越え 連れられましょうか
大町よいとこ 富の里 ソレ富の里
歌詞の中で観光道路とされているのは 聖岳の南側から鬼ノ鼻山の南側を通る道のことだと思われる













右端に見える池は 寛政12年(1800)に鍋島藩によって築堤された焼米溜池 堤の南側に長崎街道がある























2017.11.02 佐賀県多久市北方町大字志久 鬼の鼻山 標高 434.6m
今日の最終目的地である鬼ノ鼻山は 佐賀県多久市と同県大町町の境にある標高434.6mの低山である

鬼ノ鼻山憩いの森から 標高416mの聖岳に至る尾根伝いのルートは格好のハイキングコースとなっている
2日続きの山行の疲れと到着時間が遅かったことで 途中の弁天山で引き返すこととなってしまったが
鬼の展望台を含め楽しそうな山で 再チャレンジは必須である


























