2023.10.12 佐賀県小城市小城町畑田 雨山 標高 996m 天山 標高 1046.1m

昔は全体を天山(あめやま)と呼んでいたようで 国土地理院では現・雨山を無名ピークの扱いとしており
明治33年の測図においてもそのようになっている 証拠に書道界の「明治の三筆」に数えられる小城出身の
中林梧竹の「あな嬉し ふるさとちかく なりにけり くもまに見ゆる 小城のあめ山」の歌碑が上宮駐車場にある
よって なぜ標高996mの無名ピークが 雨山(あめやま)と書かれ呼ばれるようになったかは不明であるが
天山が「てんざん」となった頃から 昔の呼称「あめやま」が別のピークで復帰したのが真相なのかも知れない

前回は七曲峠からのピストン 今回は雨山に登りたくて上宮駐車場から雨山・天山を周回する

img 
P.天山上宮駐車場 1.展望所・雨山登山口 2.雨山 3.十字路 4.天山々頂 5.天山神社 上宮
img
標高グラフ
img
標高 846.5mの天山上宮駐車場からの展望 南多久町・鬼の鼻山 ・大町町・多良山地 左最奥に見えるのは雲仙
img
上宮駐車場から見上げる雨山山頂 標高差は約150m
img
10:04 天山登山口 雨山登山口は左へ県道337号天山公園線に戻り北へ 距離約400m
imgimg
中林梧竹書「鎮國之山」銅碑と歌碑 銅碑はカルピス株式会社から譲り受けたもの
img
天山公園線の展望台
imgimg
10:14 雨山登山口 雨山0.5km 天山1.3km
急勾配で一気に高度を上げていく
img
右の山 奥がアンテナの有る標高763.6mの八幡岳 手前が標高684.8mの女山(船山)
img
南西方向 多久市・武雄市展望
img
キンポウゲ科トリカブト属 鳥兜または草鳥頭(トリカブト) 学名:Aconitum
img img
10:43 雨山山頂の植林記念碑 総面積百六十町歩 植栽 着手 明治四十五年 終了 大正五年
img
山頂から見る八幡岳と女山 右下は肥前國三之宮・天山神社のある厳木町広瀬
img
佐賀県多久市の中心部 奥の平野部は武雄市
img
筑後平野 久留米市の筑後川河口 佐賀市・白石町の六角川河口
img
東側展望 左下は厳木町広瀬 中央右の山は標高 887.1mの作礼山
imgimg
10:46 天山を目指す
背丈が50cm程 笹竜胆(ササリンドウ)?
img
天山山頂
img
紫千振(ムラサキセンブリ) 学名:Swertia pseudochinensis リンドウ科センブリ属の二年生植物
2020.10.20の秋吉台・龍護峰に続いて二度目の対面 センブリ以上に稀少であるとされる
img
筑後佐賀平野 六角川河口 遠く雲仙の山々が霞んで見える
img
11:03 晴気・天川・雨山・天山十字路
img
天山山腹から雨山
imgimg
九州自然歩道案内標識 笹原峠−天山
小城町川内・北多久町岸川への道標
img
天山山頂直下から雨山
img
天山山頂 南朝方の武将にして阿蘇氏9代当主であった阿蘇惟直(あそ これなお)の墓
imgimg
一等三角点 標高1046.16m 点名:天山
img
前回 2019年5月22日に登った時に工事中だった5ヶ所の展望掲示板
img
石碑「霊峰天山 郷土神守 鎮護之山」
img img
東から西へ飛行機雲
img
老若男女 保育園児も登る山 11:49 下山
imgimg
十字路を川内・晴気方向へ
階段遊歩道を下る
imgimg
天山上宮神池広場
頭を打つほど低い上宮の鳥居
imgimg
天山上宮 鳥居扁額は「天山宮」 社殿は無く祠宮である 元は霊峰天山(あまやま)が御神体となる山岳信仰で
祠宮は享保5年(1720)に奉納されたものである 小城町川内に巨石を御神体とする中宮が存在し
周辺には 3ヶ所の天山神社下宮がある 小城町岩蔵の岩蔵天山神社 小城町晴気(はるけ)の晴気天山神社
厳木町広瀬の厳木天山神社である 天山宮の主祭神は 明治以降は伊勢神と宗像三女神が祀られているが
特に厳木天山神社では 奈良県吉野郡天川村にある天河大弁財天社の元宮としており
明治以前の祭神は弁財天(弁天様)であったと思われる 弁財天はヒンドゥー教の女神サラスヴァティーである
imgimg
奥にあじさい苑がある
天山宮二の鳥居
img
一の鳥居と参道
imgimg
上宮神池
上宮駐車場の登山口到着 12:24
 TOP