2023.03.14 大分県由布市湯布院町塚原 伽藍岳(がらんだけ) 標高 1045.4m

鶴見岳火山群の北端にあり 別名に硫黄山という呼び名がある活火山
幾度となく噴火した成層火山で一番近い噴火として 貞観9年(867)の噴火記録がある
西南中腹には 直径300mの円弧状の火口が残され現在も噴煙を上げており 350m下部には塚原温泉がある
源泉は 全国第2位の強酸性の緑色硫酸塩泉で石鹸は使用不可能である アトピーなどの皮膚病に効能があり
開湯は古く平安時代と伝わる 火口周辺には珪酸白土鉱床があり1960年代から90年代にかけ
露天掘りの鉱山として別府白土の採掘が行われていた

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p.登山者駐車場 1.塚原越 2.伽藍岳 3.伽藍岳・西峰 4.塚原温泉
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標高グラフ
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10:08 標高 765m 塚原温泉登山者駐車場から伽藍岳 直進は塚原温泉
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登山者は右の作業道へ
霜柱 由布院の最低気温 マイナス5.1度
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鉱山作業道
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一足早く開花した馬酔木(アセビ)の花
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伽藍岳火口
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ジュニアの墓(塚原温泉のペット犬?)
まだまだ作業道を登る
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登山道の傍でも噴気が上がる
標高 900m 作業道
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ツツジ科アセビ属 アセビ(馬酔木) 学名:Pieris japonica subsp. japonica
狭義でのアセビは 本州の宮城・山形県以南から四国・九州まで自生する日本固有種の常緑低木で
乾燥した山地を好む 古代から西日本を中心に広く分布するため 呼び名の方言が極めて多い樹木でもある

葉に限らず樹木全体に有毒成分が含有されるため 多くの草食動物は アセビを食餌とせず忌避をする
そのため 動物の食害が多く見られる地域ほどアセビが繁殖するという事象が見られる
例えば 古代から鹿の捕獲や殺生が禁じられ食害に悩まされる奈良公園一帯にアセビが多く見られることは
よく知られた事である 古名では「あしび」とよばれ「馬酔木」を詠む歌が10首 万葉集に掲げられている

草食動物に対して有毒性があることから「馬酔木」の漢字が当てはめられたが 日本独自の「和名」である
いつしか逆に中国へ伝播し 現在では中国でもアセビ属の木を馬酔木と表記する

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10:38 一刀塚(一刀岩)
分岐のような場所だが塚原越はこの先
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標高 1275.5mの内山を振返り
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10:46 標高 926.5m 塚原越
塚原越の分岐標
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振返り 塚原温泉から来たアセビの道を撮影
塚原越からは 伽藍岳(1045.4m)・高平山(838m)・鍋山の湯・内山(1275.5m)への登山道が分岐する
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伽藍岳への道
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鶴見岳・鞍ヶ戸3峰・内山への稜線
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別府市・別府湾・大平山(扇山)・高崎山・大分市・佐賀関
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国東半島・別府湾・杵築湾 日出町・杵築市
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鶴見岳・鞍ヶ戸3峰・内山
山頂間近の平坦路
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ヒツジ岩
山頂分岐
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11:15 伽藍岳山頂
二等三角点 標高:1045.26m 点名:塚原

別府湾パノラマ
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由布岳・大分自動車道・塚原温泉
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伽藍岳・西峰を目指す
伽藍岳火口渕を歩く
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伽藍の窓
伽藍の窓から高崎山遠望
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伽藍槍と呼ばれる小さな岩峰
伽藍槍
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振返り伽藍岳
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山頂は檜林を抜けて100m
岩峰の上に山頂標識あり
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11:48 伽藍岳・西峰山頂
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福万山・日出生台方向展望
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奥由布院高原
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ホテル無相荘・乗馬クラブクレイン由布院・別荘地など
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復路 枯れススキの原 岩陰で昼食休憩
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伽藍岳火口壁 別府白土採掘場跡
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12:27 山頂分岐
伽藍岳見納め
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12:45 塚原越
作業道から内山
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辻堂から塚原温泉へ
塚原温泉
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西峰南壁
13:13 駐車場
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