2018.05.05 大分県中津市耶馬溪町大字中畑 檜原山(ひばるさん) 標高 734.9m
耶馬渓の西部 中津市耶馬溪町大字中畑にある山 メサ(卓上台地)の上にビュート(単独の小規模メサ)がのる
複合の山体であるが展望はきかない 中腹に天台宗の古刹・正平寺があり 山中には磐座(いわくら)や
護摩焚岩(ごまだきいわ)など修験道場が点在する 檜原山・正平寺の歴史は古く 開基は奈良時代とされ
天平勝宝4年(752)に孝謙天皇の勅願所と定められ 山名を桧原山 寺名を「正平寺」と称した
豊前山岳仏教の修験霊場として英彦山・求菩提山と共に隆盛をきわめたが 中津城に封された黒田氏により
所領が没収された その後 中津藩により祈願所として再興された 明治初年には九ヶ坊の末寺を有していたが
山林全てを国有林に編入され 明治11年・21年・29年と三度火災にあい堂宇宝物など消失した
現在の講堂は 明治35年に復興したものである 平成13年には県下最大の梵鐘が復興された
また 県指定無形民俗文化財である「お田植祭」は神仏習合の名残をいまに伝える貴重な行事である
駐車場 9:53 − 山頂 10:50 − 駐車場 11:30 − 千本かつら 11:50 − 駐車場 12:10
1.梵字鳥居 2.座主墓地 3.分岐 4.押分岩 5.針の耳と左京の橋 6.檜原山々頂 7.弁天岩 8.千本カズラ
標高グラフ
メサ東南の展望所から鶴見岳と由布岳遠望 手前鞍部のある双子山は鹿嵐山(かならせやま)
今日は5月末に予定している伯耆大山登山のための「ゆっくりトレーニング山歩き」
名水「不老水」
境内のため池
下部台地メサである庫裡の前から登り始める 新緑が美しい
寛文9年(1669)建立の 檜原山々頂にある檜原権現に奉納された鳥居 神仏習合の証
鳥居の島木に彫られた梵字
メサの上にあるビュートを上る
宝塔一号 14世紀の南北朝時代の作
宝塔二号 9世紀末〜12世紀末の藤原時代の作
本堂
本堂横の登山口
鳥居からは上り一辺倒
分岐点 帰りは右側を下ってくる
押別岩(おしわけいわ)
変化に富む楽しい山道
岩の隙間を通る 針の耳(針の穴と同じ意味の古語)
針の耳
「針の耳」の上を渡る 左京の橋はループ橋
最後の岩場
尾根に上がって帰路との分岐点
奥の院 山頂はこの奥
なだらかで展望の少ない山頂
三等三角点 標高 734.85m 点名:桧原山
宝篋印塔
樹間から中津方向の展望
山頂の空
下山道は 分岐を直進
下山道もやはり急坂
護摩焚き岩と行者岩(金剛窟)
行者岩(金剛窟)
弁天岩(こうもり岩)
弁天岩内部
天満宮岩
金毘羅岩
大神宮岩
護摩堂跡
最初の分岐に戻る
仏堂の奉納石仏
水子地蔵堂
杉の榁に薬師如来像
石楠花も終わり
キンラン
一旦駐車場に戻り 千本かつらを目指す 近いと思っていたが案外と遠い
千本かつら
一株から二十本位に別れた「かつら」の大樹 役行者が大和葛城山から移植したとされる伝説がある
上半月は宇賀神(天台宗の宇賀弁財天)の霊が宿ると伝わる
株周り約10m