2015.12.01 福岡県福岡市早良区大字板屋 脊振山(せふりさん) 標高 1054.6m

福岡県福岡市早良区と佐賀県神埼市との境に位置する脊振山系最高峰の山で日本三百名山の一つに数えられる
太平洋戦争後・朝鮮半島の緊迫した情勢に対応すべく立地の良さから米軍のレーダー施設レーダーサイトが
山頂に建設された 後に施設は航空自衛隊に移管され脊振山分屯基地として現在に至っている
かつて脊振山一帯は霊山として多くの修行僧が暮らす山岳密教の修験場であり 「脊振山」の名は江戸期までは
山系一帯にある僧坊の総称であった 佐賀県側の千石山の中腹にある霊仙寺跡は 脊振山中宮に昔あった
中心的な坊の一つである 現在の脊振山山頂は「上宮獄」と呼ばれ 山頂には脊振神社の上宮があり
弁財天がご神体として祀られている 五穀豊穣の神として 農家の信仰を集めている
山頂まで車道が通じており 山頂直下に駐車場がある このため肥前・筑前からの参拝者が今でも多い

椎原峠登山口へは 福岡県道56号線の早良区脇山・大門交差点より県道136号を南へ3.8kmで椎原集落へ
集落東の分岐を「椎原峠登山口」の標識にしたがって右折 2.6kmで登山口へ到着 林道路肩に駐車可能
但し林道が狭く離合不可能なヶ所多し 運転には細心の注意が必要
登山開始 9:45 椎原峠 11:15 山頂 13:35 下山開始 13:50 矢筈峠 14:20 登山口到着 15:45

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1.椎原登山口 2.椎原峠 3.唐人の舞 4.気象レーダー舗装路出合 5.矢筈峠
6.木道 7.脊振キャンプ場 8.背振山々頂 9.車谷
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標高グラフ
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県道136号分岐から2.6km 椎原峠登山口
9:45 左・矢筈峠は復路 右・椎原峠へ
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5~6分で林道からの分岐
しばらく沢沿いの道を行く
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冬季にしては水量が多い
飲料可能と思えるほど綺麗な清水 
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メタセコイアの美しい林
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メタセコイア 学名:Metasequoia glyptostroboides
和名は「曙杉(アケボノスギ)」・「櫟檜(イチイヒノキ)」
メタセコイアは 日本各地の6500万年前から170万年前の新生代第三紀層の化石に見られ 北半球の北極周辺に
広く分布していたと思われる 昭和14年(1939)に関西地方で常緑種のセコイアに似た落葉種の化石が発見され
発見者の三木茂博士により「セコイア」に「のちの、変わった」という意味の接頭語である「メタ」をつけて
『メタセコイア』と命名された 当初は絶滅種とされていたが 1945年に中国四川省の「水杉」(スイサン)が
同種とされ 現存することが確認された このことから「生きている化石」と呼ばれることも多い

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10:25 林道を横切る
杉の植林地を登る
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植林地の上部からは福岡市内が遠望できる
杉の人工林を登る
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再び沢沿いの道
地蔵さん
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椎原峠まで10分
11:15 縦走路の椎原峠
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椎原峠
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見えるのは金山かな?
縦走路を脊振山へ 4.0km
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柘植の大木
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快適な縦走路
明るい縦走尾根道
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隈笹(クマザサ) 学名:Sasa veitchii イネ科ササ属
九州・中国地方・京都府の一部山地に自生する日本の固有種 葉に白い縁取りがあり これが名前の由来となった
故に 漢字で「隈笹」と書く 若葉に縁取りはなく越冬するときに縁が枯れて隈取りとなる
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唐人の舞に寄って昼食休憩
12:15 唐人の舞
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昼はカレーメシ 熱湯を入れて18分待つ
唐人の舞 岩場
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唐人の舞
その昔 「唐の国」の人がこの地を訪れたとき 眺望のすばらしさに驚き また 遠く故郷を偲んで 岩の上で
舞ったと伝えられている 実際は舞台のような大きく広い岩ではないが岩先で曲芸のように舞う姿が想像出来る

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再び縦走路に出て山頂を目指す
初雪の残雪 多いときには1mの雪が積もる
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気象台レーダー
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枯山水のような白い砂礫の原
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気象レーダーの舗装路に出合う
13:10 矢筈峠は電気工事中
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自衛隊脊振分頓地への舗装路を横断
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山頂下の木道
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脊振キャンプ場
駐車場の道標 山頂まで10分
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基地のフェンス横を歩く
元禄3年建立「役の小角像」フェンス外から参拝
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13:35 山頂到着
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福岡市内遠望
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アンテナ・レーダードームが林立し 車で登ってこれる山
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脊振神社 辨財天
二等三角点 標高 1054.55m 点名:背振山
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レーダードームと飛行機雲
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13:50 下山開始
矢筈峠
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福岡方向の急な涸れ沢を下る
車谷 沢沿いの道
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完璧なまでに透き通った清水
林道出合
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林道から登山道へ
自然林を下る
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頭上の紅葉
15:45 登山口へ戻る
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