2016.12.03 奈良県香芝市 屯鶴峯(どんづるぼう)

奈良県香芝市穴虫にある奇岩群の奇勝地 昭和26年(1951)11月1日 奈良県天然記念物に指定された
二上山の火山活動による火山灰等が湖に沈積し その後の隆起によって凝灰岩が露出した 約1千5百万年間に及ぶ
風化・浸食を経て奇岩群となった 標高約150mの岩山でサヌカイトやザクロ石閃緑岩などの岩石を産出する
太平洋戦争中に造られた二つの壕から成る規模の大きい防空壕があり
本土決戦を目的に陸軍が航空部隊・航空総軍の戦闘司令所として建設された
現在 防空壕の一部が京都大学の地震予知研究センター屯鶴峯観測所として 地殻変動の連続観測が行われている
「屯鶴峯」由来の一説には 白色の断崖が鶴の群れに見え  遠くからながめると松林に多くの鶴が
屯(たむろ)しているように見えることから「屯鶴峯」(どんづるぼう)と名付けられたとある
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天然記念物 どんづる峯 昭和26年11月1日指定
どんづる峯は二上火山群の雄峯で、瀝青岩の墳出をもつてはじまつた二上山の火山岩屑が水底に沈積して
凝灰岩層となり、その隆起と風化水蝕により奇岩・奇勝となつたものである。
凝灰岩層の傾斜は、その下部では走向ほぼ北東を示し、北西に50度の傾斜をなしている。
なお、どんづる峯層は更に北東へ広く、また南西へも延長し、その凝灰岩の層理が非常に正しく、
あたかも大畳を斜めに数限りなく重ねたような景観が更に風化水蝕により峡谷が刻まれ、
また直立した谷壁の地肌には地層の切ロが小波のような美しい襞を現わし、学術上貴重な資料であるばかりでなく、
周囲は樹木に覆われた山々に囲まれて特異な別天地を感じさせ、奇勝の名に心さわしいところである。
平成元年三月 奈良県教育委具会
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奈良県道703号香芝太子線から石段を登る 無料駐車場は奈良に向かって100m右側にあり
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奈良県道703号香芝太子線と近畿日本鉄道南大阪線 穴虫峠の県境から奈良方面へ240m
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