2018.11.26-27 琴ヶ浜から琴浦町赤碕へ

山陰廻りで滋賀県の琵琶湖をめざす今回の旅 一泊目は島根県の東端安来市「道の駅・あらエッサ」
二泊目は福井県「道の駅・若狭熊川宿」三泊目は滋賀県「道の駅・せせらぎの里こうら」その後大阪で2泊
大分・福岡・山口・島根・鳥取・兵庫・福井・滋賀・京都・大阪と8県2府を回ってフェリーで九州に戻る
GPSログによる走行距離は フェリーの移動を除くと約1130kmであった
2018.11.26 島根県大田市仁摩町馬路 鳴き砂・琴ヶ浜(日本の音100選・渚100選)
琴姫伝説
壇の浦の戦に敗れこの地に流れ着いた平家の姫は、村人に助けられたお礼に毎日琴を奏でていました。
しかし、姫は亡くなり、村人たちは大いに悲しみました。
そして姫が亡くなった後、 砂浜が琴の音のように鳴くようになりました。
村人たちは姫の魂がこの浜にとどまって、私達を慰め励ましてくれているのではと思いました。
それ以来、この浜を琴ヶ浜、そして姫を琴姫と呼ぶようになりました。

鳴き砂(鳴り砂)とは 石英粒を多く含む砂が急激的な動きにより表面摩擦を起こし音を出す現象とされるが
その詳細なメカニズムはまだ解明されてはいない 現地の案内板には「日本三大鳴き砂のひとつ」とあるが
現在まで発見される箇所が増え 国内での鳴き砂・鳴り砂は200ヶ所超を数えている
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国道から琴ヶ浜への道 山陰本線・馬路駅東の赤レンガトンネル
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北側 松ヶ鼻(岬)
琴ヶ浜の西 岬を隔てた狭窄な入江に 石見銀山の積出港では最古の湊「鞆ヶ浦」がある
多岐いちじく温泉に寄り キララビーチから稲佐の浜へ 出雲市の日入り予想時刻は16時59分
島根県出雲市多伎町多岐 キララビーチ
道の駅・キララ多伎の駐車場下にある距離約2kmの砂浜 その幅は20〜30mもあり
大人なら沖のテトラポットまで歩いて行けるほどの遠浅で「日本の夕日百選」にも選ばれている
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道の駅・キララ多伎
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15:50
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島根県出雲市大社町 稲佐の浜(日本の渚百選)
『古事記』に「伊那佐の小濱」・『日本書紀』に「五十田狭の小汀」などの記述がある国譲り神話の舞台
『出雲国風土記』では 北端の稲佐の浜から南へ続く島根半島西部の海岸を「薗の長浜」と呼び
「国引き神話」で語られる 島根半島と佐比売山(三瓶山)をつなぐ綱であるとされている
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16:30 「稲佐の浜」の中心にある弁天島
かつては弁才天を祀っていたが 明治の神仏分離以降は豊玉毘古命(トヨタマヒメ)を祭神とする
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16:40
日没までいたが天気が悪く綺麗な夕焼けにはならなかった 車中泊するため道の駅・あらエッサまで移動
2018.11.27 鳥取県琴浦町大字赤碕 波しぐれ三度笠
かつて江戸時代の寛政年間に築かれ 北前船が寄港し藩米の積み出し港としても栄えた菊港に
日本海を向いて立つ三体の石像がある 彫刻家の流政之(ながれ まさゆき)が平成元年(1989)に制作した
三度笠姿の石像である 白御影石を用い高さが4.33メートルある 作者の流氏によれば
「人生には三度チャンスがあり、それをつかめば喜びがある。荒波に打たれ、吹雪の中に立つ彫刻から
それを感じてほしい」というメッセージが込められている
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6:45 夜明け前の「波しぐれ三度笠」
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菊港の町並み
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月と三度笠
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7:05 日の出
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土木遺産 江戸時代に築堤された菊港の西堤と東堤
鳥取県琴浦町大字赤碕 三宝大荒神 神崎神社
一説では室町時代末期の創建とも言われるが定かではない 現存する最古の棟札は元禄15年(1702)である
伝承によると もとは尼子氏の月山富田城に祀ってあったが 落城の際に家臣が神霊を背負って落ち延び
ここに遷座したものと言われている 地元では「赤碕の荒神さん」の愛称で親しまれ
水産開運・牛馬の守護神として信仰を集めている  現在の祭神は 素戔嗚尊(スサノオノミコト)であるが
明治以前の神仏習合においては 牛頭天王を祀っていたものと思われる
本殿及び拝殿は 鳥取県保護文化財第一号及び第二号に指定されており 施された精緻な彫刻は見事である
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拝殿
本殿を手がけた鳥取藩のお抱え宮大工小倉園三郎の孫・平次郎が棟梁となり明治12年(1879)に完成
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向拝左右木鼻の「唐獅子牡丹」
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上部:拝殿破風板の懸魚・波と兎 左:竜宮城 中央:龍に乗る乙姫 右:亀に乗る浦島太郎
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日本一と噂される向拝天井の「龍」 龍の全長:16m 胴幅:30cm
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後の応神天皇を抱く武内宿禰
神功皇后
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本殿(神殿)
鳥取藩のお抱え宮大工・小倉園三郎によって 幕末の嘉永6年(1853年)に建立された
方二間(桁行2.06m・梁行1.91m)の 通称八ッ棟造りと言われる権現造りで 正面入母屋の屋根は長く
軒は唐破風の向拝となっている 軒廻りは繁垂木とし三方に勾欄付の小縁が付けられている
縁の腰組は 三手先(みてさき)の枓栱(ときょう)で緻密な構成からなる総欅造りとなっている
向拝の唐破風に「菊・龍・葡萄・リス」 屋根下に「鳳凰・龍・獏・蝶」などの彫刻が施され
木鼻の彫刻には「楓・菊・大根と鼠」などが施されている
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本殿背面の彫刻
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豪華で精緻な彫刻を施された本殿(神殿)
鳥取県琴浦町大字赤碕 花見海岸
ゴロタ石と言われる丸い楕円形の礫石が集積する自然の渚 打ち寄せる波に石が揉まれて
カラ〜♪・コロ〜♪と心地よい音がする 別名「鳴り石の浜」
-------< 石絵馬 >-------
「よく鳴る」が「良くなる」に転じて縁起の良い場所として知られ 海岸の丸石に願いを書き
「よく鳴れ〜!良くなれ〜!」と願いを込めて海に投げ込むとその願いが叶うと言われている
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誰かが作った流木のベンチ
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波打ち際まで下りると音が聞こえる
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テトラポットの上に置かれた石 私たちも挑戦してみる
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これが自分たちの作品? テトラポットが風化して表面に鋭い石が突き出ているため滑らない
バランスを細かく調整すればすぐに出来てしまった
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石を積み上げてみました
出来た作品は写真に撮って「鳴り石の浜 ストーンバランシングコンテスト」に応募出来る
フェイスブックアドレス:https://ja-jp.facebook.com/heartstonebalancing/
鳥取県琴浦町大字赤碕 花見潟墓地
約2万基の墓石が東西約350mに渡って立ち並ぶ自然発生的墓地である 海岸墓地としては日本最大
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旧山陰街道 赤碕宿の町並み
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