2015.08.14 広島県安芸太田町 三段峡
広島市内を流れ広島湾へと注ぐ一級河川太田川上流の 支流柴木川にある長さ約16kmの峡谷
一帯の地層は石英斑岩から成り 長年の浸食によって節理が刻まれ断層が露出する
標高差は400mあり 落差30mの三段滝をはじめ 猿飛の滝・二段滝・三ツ滝・龍門の滝と黒淵・猿飛の
五つの滝と二つの淵が七景として知られている その他 長淵・大淵といった滝壺の跡や耶源・王城など
多くの景勝地がある これらの景観を散策できる遊歩道は 大正14年(1925)の名勝指定時に設けられた
昭和32年(1957)最上流部の樽床ダム建設後は水量が減少し また一帯の山林の荒廃により河床が上昇し
以前ほど自然景観の迫力が弱くなったと言われており その上まだ 一帯にある国有林の多くが
伐採の対象となっており 伐採後の環境悪化が懸念されている 近年まで新緑・森林浴・紅葉などの目的で
多くの観光客が訪れていたが 観光客の減少が続いており 原因として レジャーの多様化および
最寄りの鉄道と駅が廃止となった影響とされているが 国内の多くの観光地で同じ現象が起こっており
人口の減少と高齢化 また体験する観光への転換など 多くの問題を抱えていることは確かである
<三段峡散策マップ 別ウィンドウ表示>
姉妹滝
竜の口
赤滝
紅藻類のタンスイベニマダラによって岩盤が赤くなる 渓谷内では他にも赤い岩をよく見かける
断崖と清流の妙
黒淵渡舟
黒淵はS字状の淀みで かつては水深が深く水面が黒く見えていたことから名付けられた淵である
原生林に覆われた100mに及ぶ切り立つ断崖絶壁の間をゆっくり流れる淵を渡し舟が行き交う
休憩食事処 黒淵荘
耶源(やげん) V字にえぐれた絶壁が製薬の薬研(やげん)に似ていることに由来する
国道191号線から3.8kmの水梨口駐車場 三段峡正面口からここまで5.7km
三段峡正面口−水梨口駐車場間有料マイクロバスの運行あり(4月−11月)
三段峡正面口−水梨口駐車場間有料マイクロバスの運行あり(4月−11月)
渡船に乗って 猿飛と二段滝へ
二段滝
猿飛 高さ20mの岸壁が最狭2mほどに狭まる
再び耶源まで戻り往路を歩いて帰る
耶源(やげん)
川底に巨大な岩が横臥し、縦の節理面をみる岩壁が天へ向かって伸びています。水面の近くではヒダ状となり、
絶壁のその源を激流が流れます。崖には岩松が点在し、その上は緑樹に覆われ、
山水画を彷佛とさせ る風景となり、ひとつの別世界を作っています。
川底に巨大な岩が横臥し、縦の節理面をみる岩壁が天へ向かって伸びています。水面の近くではヒダ状となり、
絶壁のその源を激流が流れます。崖には岩松が点在し、その上は緑樹に覆われ、
山水画を彷佛とさせ る風景となり、ひとつの別世界を作っています。
蛇杉橋 かつて橋のたもとに蛇杉という巨木があった 今は枯れて無い
三段峡の玄関口 清流を湛えた長渕