2017.04.23 熊本県阿蘇郡 小国町・南小国町の春

大分県日田市の東南に隣接する阿蘇郡小国町と南小国町は 西は津江山群
北は万年山山系の湯ノ見・亀石・吉武山 東は九重連山に囲まれた阿蘇外輪山の 標高950mから300mの
北部高原帯にあり起伏が激しく また筑後川の源流域として多くの川が北へと流れる
両町共に 総面積の75%から85%を山林原野が占めるため 観光と農林業が主な産業となっている
域内には 杖立温泉・わいた温泉郷・満願寺温泉・田の原温泉・黒川温泉などがあり
阿蘇・久住を控えた北部九州の一大観光スポットである
img
国土地理院標高図を元に作成
img
大分熊本県境 亀石峠 峠を越えると熊本県阿蘇郡となる 阿蘇五岳遠望
img
小国町下城(しもじょう)グリーンロードの大銀杏橋上から亀石山遠望
imgimg
大銀杏橋 平成22年(2010)1月竣工
小国町黒渕 グリーンロード
img
小国町黒渕 熊本植物研究所が草原植生・保全(自然再生)と保護上重要な植物の系統保存を行う
「維持管理のため無許可の立ち入りはお断りします。」と掲示板にある
しかし 路傍に「ハルザキヤマガラシ」が咲いていた 調べるとこれは要注意外来生物で駆除が必要らしい
imgimg
上:ハルザキヤマガラシ

右上:阿弥陀杉のある黒渕字本村

右:阿弥陀の杉
熊本県小国町大字黒淵字本村
平成11年(1999)年の台風18号によって全体の約3分の2が倒れる
往時は樹齢1300年余りを数える熊本県最大の大杉で 幹周:約12.6m 樹高:約38m 枝張:37.5m 枝張外周面積:約800平方m(240坪)もあった 国の天然記念物指定
img

押戸石の丘
近年 縄文の聖地とかパワースポットと言われている巨石のある標高845mの丘
南小国町と教育委員会が「巨石群には約4,000年前のシュメル文字がペトログラフ(岩刻文字)として
刻まれている」と公表し また この巨石群が先史時代の巨石文化遺跡であると ユネスコ岩石芸術学会や
アメリカ及びカナダの岩石芸術学会等の国際学会で認証されたと主張するが この件に関する学術的論文等は
現在のところ皆無である シュメール文字に関しても その根拠として日本ペトログラフ協会の会長
吉田信啓氏が確認したとしているが その後は当の日本ペトログラフ協会においても 約4000年前の
シュメール文字などを発見することが出来得ないでいる 仮にも会長の発見が本当なら その後数年で
4000年もの間残されてきた岩刻文字が いとも簡単に風化することも疑問である
押戸石の巨石群は 数万年前の阿蘇火山の噴火によって放出された安山岩であり 地殻作用の強大な力により
地中の安山岩の層が直線状に あるいは環状に近い形状で地表に露出された後 長い年月をかけて
風化浸食され残されたものである 太陽に対する方角や位置は偶然の産物にほかならない
また 岩石の磁力による作用も 落雷によるものであるとの論理が学術的に優先されている
以上のように この巨石群を人工的なストーン・サークルとする科学的な根拠は存在しない
人工的であると証明するには「自然には配置され得ない」ことが国際科学的に証明されなければならない
「鬼」または「おしと=巨人」が 夜な夜な「いしなご=お手玉」をして遊んだという言い伝えがあり
押戸石を 先史時代の人々が祭祀の対象とたことは容易に想像することが出来るが
巨石群が人工的に配置されたことを証明しない限り その祀りごとがストーン・サークルの根拠にはならない
img
学術的には眉唾ものだが 360度見渡せる丘は 自然の造形としては美しい
阿蘇五岳から西へ 大分・福岡県境の釈迦岳・渡神岳までの大パノラマ
imgimg
古代の日時計とされる「挟み石」
祭壇石
img
押戸石の巨石群
imgimg
鏡石
押戸石(鬼のお手玉)
img

亀石山から万年・涌蓋・九重連山・傾・祖母・阿蘇五岳までの大パノラマ
imgimg
三角点 標高845.1m
春竜胆
img
南小国町中原 マゼノミステリーロードから押戸石の丘を見る
img
南小国町中原 春紅葉
img
阿蘇市西湯浦 菊池阿蘇スカイライン 絶景駐車場 阿蘇五岳とカルデラ
南小国町満願寺 スズメ地獄
亜硫酸ガスの噴出する場所でキツネやタヌキなどの小動物やスズメの死骸などが見られることから
地獄の名が付いた 亜硫酸ガスを含む冷泉は皮膚病に効果があるといわれている
img
背景は一目山と猟師山
img
亜硫酸ガスを含む冷泉が湧く
平野台高原展望所
「清流の森」最高部の展望所 清流の森は約80haの広さがあり くぬぎ林と緑の草原 美しい渓谷の公園である
清流・せせらぎ・照葉樹など8つのテーマに別れる森の他 親水公園もあり スズメ地獄も公園内に含まれる
img
親水公園
img
ワラビ採りに多くの人たちが来るようである
img
クヌギの林
imgimg
筑後川源流の碑
河口まで143kmの旅
imgimg
展望台
「恋人の聖地」の鐘

恋人の聖地とは
全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを「恋人の聖地」として選定し
  NPO法人 地域活性化支援センターが行う 恋人の聖地プロジェクトにより認定された場所のこと
センターでは「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとし 『観光地域の広域連携』を目的に
2006年4月1日より「恋人の聖地プロジェクト」を展開している
公式サイト:http://www.seichi.net/
TOP