2017.04.04 佐賀県西松浦郡有田町 有田内山散歩

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている有田内山地区は 江戸時代に設けられた
泉山の口屋番所(上ノ番所)から 岩谷川内・眼鏡橋東詰の下ノ番所まで約2Kmにわたる地域である
文政11年(1828)台風襲来と同時に大火が発生し 建物のほとんどは焼失してしまったが その後の復興により
幕末から昭和までの 伝統的日本家屋と和洋折衷の洋風建築物が混在する現在の街並みが形成された
平成3年(1991)4月30日に「有田町有田内山伝統的建造物群保存地区 」として選定された
広さ15.9haに及び 157軒を「伝統的建造物群」に 石造物やトンバイ塀の129軒を「環境物件」に指定している
裏通りにあるトンバイ塀とは 登り窯の解体時にでる耐火レンガ(トンバイ)の廃材や 窯道具 陶片などを
赤土で塗り固めて作った塀のことである 以前は 表通りの商家に対し窯元の屋敷や作業場は裏通りにあり
それらを高いトンバイ塀で囲み 絵付けや焼成の技法を覗き見られることを防いだとされている

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南側のが下ノ番所跡 北側のが口屋番所(上ノ番所)跡


今回歩いたのは 陶山神社に車を停めて トンバイ塀の裏道と大樽町から赤絵町に至る約700mの
通称「皿山通り」と呼ばれる 古い街並みを凝縮した味わい深い区間である

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◁ 有田内山伝統的建造物群保存地区 下ノ番所跡から口屋番所跡まで ▷

皿山通りは 陶山神社の参道と黒髪山への道が交わる「札の辻」を中心にして
上に「大樽町」下に「幸平町・赤絵町」と続く 400年の歴史を刻む有田町発祥の地である


佐賀県西松浦郡有田町大樽 陶山神社

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陶山神社と磁器鳥居
祭神:応神天皇・鍋島直茂・李参平 祭日:陶祖祭5月4日 例祭10月16日・17日
創建は万治元年(1658)8月 有田郷社八幡宮(伊万里市二里町大里)を勧請するに始まる
陶山神社は 江戸時代「有田皿山宗廟八幡宮」と称される通り 有田町及び有田焼繁盛の「陶祖の神」として
有田町を見渡すこの蓮華石山麓の景勝の地に創建されました 四季折々に桜やツツジ
それに有田と縁の深い韓国の国花ムクゲなどを咲かせて神域を彩ります
周りを見渡せば白磁の狛犬(明治20年・西暦1887年赤絵町十代今泉今右衛門奉納)や
染付の大鳥居(同21年・稗古場町奉納) 大水かめ(同22年・中ノ原町奉納井出金作作)など
有田ならではの風情があり まさに陶山神社は皿山の野外歴史資料館そのものです

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お昼時 窯場で働く人たちが桜の下でミニ宴会
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参道途中の肥前鳥居とJR佐世保線踏切 鳥居扁額には八幡宮の文字
当社は 万治元年(1658)郷社・神原八幡宮より八幡神である応神天皇の御霊を分霊勧請し創建された
当初は「有田皿山宗廟八幡宮」と称したが 明治以降は陶山神社と改名し
藩祖鍋島直茂と陶租李参平の霊を合祀した 鳥居は創建時代のものと考えられる

有田町上幸平(かみこうひら) トンバイ塀の裏通り
トンバイとは登り窯を築くために用いた耐火レンガのことでる トンバイ塀とは この不要になった耐火レンガや
使い捨ての窯道具などを赤土で塗り固めた塀のことで 江戸時代から続く工法である

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昭和9年(1934)建築
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大正モダニズム シンプルでモダン

佐賀県西松浦郡有田町上幸平 岩尾磁器工業株式会社
享保年間(1716−1736)の創業 鍋島藩窯として築かれた大樽窯が岩尾磁器創業のルーツである
大正10年(1921)岩尾合資会社設立 昭和11年(1936)岩尾磁器工業株式会社となる
化学工業用耐酸磁器・耐酸煉瓦など 化学工業用磁器の製造を開始する

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江戸時代の享保年間に岩尾八郎兵衛が大樽窯を築き 鍋島藩の名代札を受けたのが岩尾対山窯の始まり
大樽窯跡から出土する多くの陶片からは 初期の李朝系芙蓉手 濁し手など貿易品の量産
中期には火鉢・大鉢などの荒物 明治に入ってからは 中皿・小皿などの生産に当たったことが判明した


皿山通り散策

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残念ながら電柱が煩わしい
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有田町大樽(おおだる) 安政6年(1859)建築 左上高台に「陶祖李参平碑」
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有田町幸平 深川製磁株式会社
明治27年(1894)創業 香蘭社の深川栄左ヱ門の次男忠次により設立された
明治33年(1900)に パリ万国博覧会に出品し 最高名誉のメダーユドールを獲得した

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有田異人館
札の辻

幸平町・赤絵町

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赤絵町 今右衛門窯前から黒髪山
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晩香窯 江戸末期(1850)頃の建築
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晩香窯
今右衛門窯 天保元年(1830)建築
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幸平町 銘品堂
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