2017.04.03 本土最西端(九州最西端)へ 佐世保の旅

車中泊・1泊で本土最西端の地 長崎県佐世保市小佐々町楠泊・神崎鼻を目指す
宿泊地は 西九州自動車道(無料区間)相浦中里ICにある新しい道の駅「させぼっくす 99」
新しい道の駅は快適である  今後この高速無料区間についてはSA・PAの新規開業は無いが
代替施設として 道の駅やインターパークが相次いで開設されていく

国道444号線を通る度に気になっていた 佐賀市川副町早津江津の「世界遺産登録・三重津海軍所跡」に寄る
しかし 発掘後 遺跡保護のため再度埋め戻され 評判通り”何もない”ただの広場であった
佐賀市三重津海軍所跡 明治日本の産業革命遺産
製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業
三重津海軍所跡は、世界遺産一覧表に記載された明治日本の産業革命遺産の構成資産の一つである。
19世紀の半ば、西洋に門戸を閉ざしていた(*)東洋の一国は、海防の危機感より西洋科学に挑戦をし、
(*近年の歴史学では 江戸時代における対外貿易の状態は 鎖国という形態ではないと解釈されている)
工業を興すことを国家の大きな目標として、西洋の産業革命の波を受容し、工業立国の土台を築いた。
明治日本の産業革命遺産は、1850年代から1910年の日本の重工業(製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業)における
大きな変化、国家の質を変えた半世紀の産業化を証言している。
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国土地理院 空中写真
@ 佐野常民記念館 公式サイト・http://www.saganet.ne.jp/tunetami/
A 舟屋地区 B 稽古場地区 C 修覆場地区 D ドック E ドライドック
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幕末佐賀藩海軍の本拠地
三重津海軍所は、幕末における欧米列強のアジア進出に伴い、長崎警備を強化するために、
洋式海軍の教育や運用を行った佐賀藩海軍の拠点でした。
ここには訓練場や藩所有の洋式船の修理を行う施設などが整備され、実用蒸気船「凌風丸」の建造も行われました。
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修覆場地区 ドライドックや部品の補修や製造の金属加工場・製作場などが点在する
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発見された遺構は保護のため埋め戻され その上に実物大の写真が並ぶ
ドライドックの木組護岸遺構
発見された「御修覆場」(洋式船を引き入れるためのドライドック)の側壁は、丸太と板材を階段状に
組み合わせた骨組みに粘土と砂を交互に詰めて構築されています。確認された骨組みは4段で、
深さが約3.5m、当時の河川護岸からの全長は60m以上です。階段状の骨組みは土の重みに耐えるため、
局所的な地すべりを防ぐ一体的な構造になっています。また、この場所が低湿な軟弱地盤であることから、
重量のある石やレンガの代わりに軽くて排水性の良い材料である木と土を用いてつくったと考えられています。
このドライドックは、現存するものとしては国内最古のものです。


長崎佐世保の展開峰
佐世保市中心部の西側・南から西に張り出す俵ケ浦半島中部の佐世保市下船越町にあり
北側に九十九島を望む 標高166mの位置にその展望所はある
この時期黄砂と大気汚染が重なり展望は良くないが 展望所下の円形花壇には菜の花が咲き 訪れる人は多い
秋にはコスモスが咲き 空気も澄んで展望が良いと思われる
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手をつないで寄り添う「菜の花」
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黄砂の飛来で余りにも見通しが悪いので 「佐世保観光情報センター」さんの写真を借りました
夏はスッキリと見渡せそうです
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佐世保市船越町 船越展望所
佐世保市が認定する「九十九島八景」展望所の中では 標高71mと最も低いところにある為
九十九島が眼前に迫り 迫力のある眺望が楽しめる また 正面に夕陽が沈むため夕景が美しい
傍らの案内板には 年間を通じた日の入り位置が明示されている
九十九島八景は 石岳・弓張岳・鵜渡越・冷水岳・長串山・高島番岳・展海峰・船越で各々展望所がある
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船越展望所デッキ PM 16:40 まだまだ陽は高い
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PM 18:40
道の駅「させぼっくす 99」で車中泊 翌朝 本土最西端の神崎鼻へ

神崎鼻(こうざきはな)
長崎県佐世保市小佐々町楠泊にある岬 平成元年(1989)に国土地理院が行った人工衛星による位置測量で
正式に日本の本土最西端の地として認定された 九州本島の最西端の地でもある
平成3年(1991)に  旧小佐々町により
それぞれ本土の端となる最北端の稚内市・最東端の根室市・最南端の佐多町と四極交流盟約が締結された
神崎鼻公園内の最先端部に 旧小佐々町が建立した日本本土最西端を示すモニュメントがある
また 公園の高台には 四極交流盟約を記念する円形の日本列島モニュメントもある
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神崎半島の最西端が神崎鼻 国土地理院 空中写真
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公園案内図
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日本本土最西端のモニュメント
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海中遊歩道
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本土最西端の渚 島影は 左は五島列島 右が平戸島
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本土最西端の岩
最西端モニュメント
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公園広場
四極交流広場の円形モニュメント
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九州にある 最西端と最南端の地
北海道にある 最東端と最北端の地
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臼ノ浦港海岸
神崎半島の南にあり 半円形の海岸は整備されている
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水は透き通り濁りが一切ない
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テーブル状にスパッと切り取られた岩は砂質頁岩(さしつけつがん)らしい
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下部層の凝灰礫岩
表面には波状紋
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数千万年前の水流漣痕と言われるもの
崖に現れた地層
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野島
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この岩層は大屋層といい 野島化石帯にある砂質頁岩(さしつけつがん)と砂岩の互層
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水流漣痕
砂質頁岩

冷水岳展望所
佐世保市が認定する「九十九島八景」展望所の一つで 佐世保市小佐々町矢岳にあり標高は323mである
眼下に北九十九島 眼前に平戸島を望むことができ 野外ステージや遊具広場なども整備されている
残念ながら 5月中旬頃にはヤマツツジが咲くのだが 今回は時期も早く見ることが出来なかった
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北九十九島と平戸島
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展望台から
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矢岳漁港と前島
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旧展望所は少し危険
山上の展望所
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ヘリポート
野外ステージ
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