2021.04.21 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字三ヶ所 三ヶ所神社のツクシシャクナゲ

諸塚山からの帰り道 林道横の広大な飯干緑地公園広場でコーヒータイム その後 飯干峠を経て
麓の三ケ所神社に立ち寄りシャクナゲを見て帰る
飯干緑地公園広場と諸塚山遥拝堂
3月上旬に諸塚村主催の「日本一早い山開神事」が行われる場所で 毎年多くの人たちが集まる
当日の式典は9時45分から始まり 神事に続いて「テープカット」に代えて丸太をのこぎりで切る
「ウッドカット」を行い登山を開始 約2時間ほどで山頂まで往復した後 甘酒がふるまわれ
温かい猪汁や特産品などの販売 伝統芸能の披露などが行われる
過去に降雪や道路凍結などもあり 冬山の装備やタイヤチェーンなど天候の変化への備えが必要とされる
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一段高い場所に諸塚山遥拝堂
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諸塚山遥拝堂
遥拝堂の内部
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遥拝堂の前から西側 五ヶ瀬の山々と背後に熊本県境の山
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新緑の樹々
国道503号線・飯干峠
国道503号線は 熊本県高森町から宮崎県日向市に至る国道であるが 大半は他国道と重複する区間が多く
五ヶ瀬町三ヶ所の国道218号線との分岐から 飯干峠を越えて国道327号線に合流する諸塚村家代までが
単独区間である 上記の他に325号・265号・388号・446号の国道との重複区間がある
元は宮崎県道「新塚原五ヶ瀬線」であったが 国道に昇格したのは平成5年(1993)4月1日であった
単独区間の殆どは幅員の狭い未整備・未改良区間で 冬季は積雪する他 雨量規制の区間も存在する
飯干峠には「西郷隆盛退軍之路」の碑がある 西南戦争・田原坂の戦いで敗れた西郷軍が
鹿児島へ退却するとき 明治10年(1877)8月23日にこの峠を越えた
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「西郷隆盛退軍之路」石碑の他に「開通記念碑」がある 開通記念碑の碑文は下記の通りである
昭和42年10月21日を以て県道新塚原五ヶ瀬線が開通した
本路線は元赤谷細島港線と称し 早くから県道に認定されたが 五ヶ瀬諸塚両町村民は度々会合して
県並びに県議会に陳情を重ね その促進を図ると共に 大正年間から村道林道或いは戦時中軍用道路として
開発に努めた結果 未開削区間は飯干峠を擁する十粁余程となった
その後県の計画により 昭和34年度以降国庫補助公共事業となるに及び 急速に進展して
茲(ここ)に両町村民の待望久しかった全線開通の喜びを見たのである
昭和42年10月21日建
(碑文中の年月日は 漢数字からアラビア数字に変える)
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峠から東北東側に見える山は 標高1269mの諸塚山5合目ピークか?
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諸塚村側 観光案内の標識
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五ヶ瀬町側 標高1037mの標識
峠の萌色「春もみじ」
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中九州大仁田山風力発電所
風車:8基 定格出力:2000kwh/基 敷設可能発電量:16000kwh 年間発電量:4100万kwh
上記から設計上の設備効率は 29.25%と推定される
調査通りの風が吹けば効率は良い方で この日もウンウン言いながら風車が回っていた
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風力発電車の掲示案内板
アサヒビールの森(?)

アサヒビール株式会社のホームページから アサヒビールの森とは
「環境ビジョン2020」を制定し、「低炭素社会の構築」「循環型社会の構築」「生物多様性の保全」
「自然の恵みの啓発」という4つのテーマを柱として、それらを持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
森林保全活動も活発におこなっており、自社でも2.165ヘクタールの森林を保有し、CO2の吸収および
間伐材の積極的利用などを目的とした環境保全を実施しています。
今回新たに、「企業による森林づくり」制度を活用し、五ヶ瀬町において約1ヘクタールの植林を
行うことを決定しました。アサヒビール株式会社、五ヶ瀬町、西臼杵森林組合、宮崎県の四者が
協力して活動するこの森林を「アサヒビールの森」として、2009年4月から広葉樹などの苗木を植林し、
その後10年間に渡り継続的に森林保全活動を続けていく予定です。
2019年4月8日に協定期間が終了している
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春楡(ハルニレ)
学名:Ulmus davidiana var. japonica 日本原産のニレ科の落葉高木
単に「ニレ」と呼ばれる他 木材として流通する「アカダモ」とも呼ばれることがある
3〜5月に花が咲き その後写真のような実をつける 通常は結実と同時期に若葉も出す
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白文字(シロモジ)
クスノキ科の落葉低木 学名:Lindera triloba(Sieb. et Zucc.) Blume
強靭で杖などに利用されたほか 熟した果実の種子を絞ると油がとれ行燈などの燃料として使われていた
東京・静岡・島根・鹿児島の一都三県でレッドリストの指定を受けている希少種である
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飯干峠 中九州大仁田山風力発電所の八基の風車
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諸塚村の飯干までの隘路間に 峠を挟んで10ヶ所のヘアピンカーブがある
また 椎葉村大河内の飯干山東方にも 国道265号線の飯干峠がある
三ヶ所神社の筑紫石楠花(ツクシシャクナゲ)
三ヶ所神社(さんがしょじんじゃ)は古くから二上山天孫降臨の聖地の山岳信仰に関わる神社です。
当神社の主祭神は イザナギ、イザナミの命で夫婦和合、縁結びの神様です。
また、合祀神はニニギノ命、サルタヒコの命、菅原道真公です。三ヶ所神社の御神体ともいうべき山は、
男嶽、女嶽からなる二つの峰で、男嶽(1060m)の九合目に奥宮があります。
伝承によると、当神社は昌泰年間(平安時代)頃に創建されました。
江戸幕府第11代将軍 徳川家斉の時代になると、当時の延岡藩主の篤い信仰から、
豊後の宮大工棟梁牧彦兵衛以下15名が招かれ、後の世に伝わる見事な社殿彫刻がほどこされました。
牧彦兵衛は京都九条家出入りの名工と伝えられています。
花のお宮
3月下旬から境内には枝垂桜をはじめ10数種、約300本のさくらが美しく咲き誇ります。
また、筑紫石楠花(つくししゃくなげ)が1万本以上植栽されており、西日本一の規模を誇っています。
これらの花々は5月中旬から下旬まで楽しむことができ、そのころになると、
天孫降臨の聖地である二上山の当社奥宮の周辺は、高山植物のアケボノツツジ、岩ツツジも満開になります。
(神社公式サイトから転載)
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拝殿
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筑紫石楠花(ツクシシャクナゲ)
学名:Rhododendron japonoheptamerum var. japonoheptamerum
深山林中に生育する日本固有種のツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属の常緑低木
九州・四国南部・紀伊半島に分布
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白花筑紫石楠花(シロバナツクシシャクナゲ)
Rhododendron japonoheptamerum Kitam. var. japonoheptamerum f. albiflorum (Takeda) T.Yamaz.
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日本名では石楠花または石南花と書くが 中国ではバラ科のオオカナメモチを石楠と言い表し
その葉を石楠葉と呼び漢方薬として利用する 日本に漢方が伝来した際に
常緑で似たような葉をつけるシャクナゲと間違えられた事から 石楠花という漢字が当てられたとされる
春に大輪の派手やかな花を咲かせる石楠花は 人里離れた深山の岩場などに張り付くように咲くため
採取が困難な上環境の変化に弱く育ちも遅い また山岳信仰から山の精霊とされることもあり
「高嶺の花」という言葉の語源になるほど人里で栽培されることはあまりなかった
中国から欧米に渡り品種改良されたものが日本に入り 園芸栽培が一般化したのは江戸時代からである
現在 栽培種とされる石楠花は「西洋シャクナゲ」の他 アズマシャクナゲを基に改良された品種や
ホンシャクナゲなども広く園芸用として栽培される
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シャクナゲは椿園の中にある
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緑色とピンク色は補色関係にある 自然の摂理は精緻である
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蕾のシャクナゲ
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ツツジ
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イロハモミジの新緑
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