2021.04.08 長崎県大村市玖島一丁目 大村公園のオオムラザクラ

オオムラザクラ(大村桜)
学名:Prunus lannesiana 'Mirabilis'
昭和16年に当時大村女子師範学校の教官であった外山三郎氏(後に長崎大学名誉教授)によって
サトザクラ(八重桜)群の中から発見された希少種の八重桜で 同氏によってオオムラザクラと命名され
学会に報告された オオムラザクラの花は一般的な八重桜を二つ重ねたような独特な二段咲きで
下部の花を外花 上部を内花と呼ぶ 桜の萼(ガク)は基本的に5片であるが
オオムラザクラの萼は10片ある また花弁の数は100枚前後あり 最も多いものでは200枚にも達する
オオムラザクラは大村市の市花となっており 大村公園に多く見られるが
大村神社拝殿前の二本が 昭和42年に「国の天然記念物」に指定された
開花時期は八重桜と同じ様に ソメイヨシノに比べると遅く4月中旬頃である
佐世保市上柚木町に所在し 江戸時代に平戸藩ゆかりの寺であったとされる西光寺のオオムラザクラが
現存する最古の木とされており 宝暦3年(1753)頃に平戸藩主から苗木を拝領し庭に植えたと伝わる
かつての平戸城二の丸跡を整備した亀岡神社に オオムラザクラの古木があったことが
伝承として判明しており 原産地は大村ではなく平戸島と考えられている
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松月(ショウゲツ)
学名:Cerasus Sato-zakura Group ‘Superba’
大島桜(オオシマザクラ)から生まれた栽培品種の里桜(サトザクラ)群の八重桜で日本原産
松月桜の他に野田大桜(のだのおおざくら)とも呼ばれる
江戸時代以前からある栽培種で 荒川堤で栽培されていた里桜のひとつである
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穴門と呼ばれる潜り門を通り 大手門から登城する
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梅ヶ枝荘と八重桜「関山」
満開のシャクナゲ
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県指定天然記念物  大村神社のクシマザクラ(玖島桜)
学名:Cerasus serrulata 'Kusimana'
オオムラザクラを発見した外山三郎氏が研究を進める過程で 同種の中にタイプの違う特異な品種を発見し
新しく学会に報告され 昭和22年に「クシマザクラ」と命名された
花の内 約半数がオオムラザクラと同じように花の中に花が咲くという二段咲きとなる
めしべは二枚の小さい葉に変異し その中に小さい不完全な内花を包み込んでいる
花弁の数は40から50枚程度で オオムラザクラより少なく 直径4から5cmのピンク色した上品な花が咲く
昭和42年に県の天然記念物に指定された
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可憐なクシマザクラの花
国指定天然記念物 大村神社のオオムラザクラ
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拝殿に向かって左側のオオムラザクラ
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拝殿に向かって右側のオオムラザクラ
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搦手門の石垣塀 ソメイヨシノが咲く頃は多くの花見客で賑わう
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秋の紅葉も美しい
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明治17年に旧藩家臣により建立された 大村家歴代藩主を祀る大村神社神殿
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12代藩主 大村 純熈(すみひろ)の銅像
藩主御居間跡の碑 背後は玖島稲荷神社
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平戸ツツジも満開
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玖島稲荷神社
元は2.5km程北にある三城城址に鎮座していた稲荷神社 明治41年(1908)に遷座
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新蔵波止
新蔵波止と板敷櫓
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内堀のオオムラザクラ
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桜田の堀 かつて江戸時代に入江を利用した外堀であった
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オオムラザクラ
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県指定天然記念物 玖島崎樹叢(じゅそう)
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星野経由の復路 福岡県道52号八女香春線 福岡県うきは市浮羽町妹川のシャクナゲ園
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