2011.11.09 熊本県阿蘇郡小国町宮原2775-2 宮原もみじ公園

もみじ公園と呼ばれるが 公立の園地ではない 個人が植栽し無料公開しているため
ネット検索しても観光協会や役場のホームページではヒットしない
国道の側にあって目にはするが 公開されているのか駐車場があるのか皆目分からなかったが
Ggoogle Map に投稿された写真を見て公開されていることを知った
道の駅に車を止めて町中散策を兼ねて歩いたが 横に無料の駐車場が作られていた
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国道212号線の歩道から見る「もみじ公園」
手前は農機具販売店の駐車場 テープで囲まれた部分が無料駐車場として開放されている
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カエデ(楓)と モミジ(紅葉)
カエデはムクロジ科カエデ属の落葉高木の総称で 日本に自生するカエデは26種類が確認されている
一般的にモミジとも呼ばれるが これは紅葉する樹木すべてを表す言葉で
春紅葉という言葉も存在するほど感覚的な日本特有の呼び方である
園芸の世界では 天狗の葉団扇のように切れ込みの短いものをカエデ
手のように切れ込みの深いものをモミジということも多いが 植物学上の定義となるものではない
日本のカエデとして代表されるのはイロハモミジで 東北地方南部以南の山野に自生し
古くから園芸品種も存在し植栽されている
天狗が持っているのはハウチワカエデ(羽団扇楓)で日本固有の品種である
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紅葉のメカニズム
樹木の 葉が緑色をしているのは 光合成に必要な葉緑素のためである
夏に比べ日照時間が短くなると葉緑素が分解されはじめる この現象を植物学では葉の老化と捉えている
葉に蓄えられた栄養素は幹へと回収され 葉の付け根に離層が形成されて落葉し 植物的な冬眠に入る
植物の葉はカロチノイド色素などによって太陽光の害から守る仕組みを備えており
前記の老化過程において様々な分子が分解されるため この間も光による害から葉を守る必要が生じる
葉緑素が分解され始めると このような防御色素が目立ち始めるのが紅葉の現象である
「葉の付け根に離層ができ 葉に蓄えられた糖類やアミノ酸類から新たな色素が作られる」
とする俗説は誤りである
赤色はアントシアン色素に 黄色はカロチノイド色素による 茶褐色は黄色と同じであるが
タンニンなど他の色素が複雑に化合成したフロバフェンという褐色物質の蓄積が目立つためとされる
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和名「かえで」の由来は
葉がカエルの手(前足)に似ていることから「かえるで」と呼ばれ 後に転訛したとされている
漢字で「楓」と書くが 元来中国では「槭」の字をあて「楓」はカエデに似たマンサク科のフウを表す
フウとカエデはともに紅葉し葉の形が似ているため 日本人がフウとカエデが同じものだと勘違いし
楓の字を当てたと考えられる カエデの葉は対生だが フウの葉は互生につくことで判別できる
また「槭」の文字が常用漢字に含まれていないことも遠因の一つである
「もみじ」の語源は
古語で紅葉(黄葉)するという意味の「もみつ」「もみち」が 平安時代以降「もみづ」となり
その連用形である「もみぢ」が名詞として定着した言葉である
また 冷涼な秋気に揉み出されるようにして色づくため「揉み出づ」から転訛した
「もみづ」の名詞形であるという説もある
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英語では カエデのことをメイプルという
カナダの国旗は メープルシロップの原料となるサトウカエデ(砂糖楓)の葉をデザインしたものである
メイプルシロップは サトウカエデなどの樹液を採取し精製濃縮したものでカナダは世界の80%を生産する

カナダの言語であるフランス語では 「カエデ」を「エラーブル」という
なんとなく日本語の「偉ぶる」が頭をよぎる
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小倉百人一首に詠まれるもみじは六首

おく山に 紅葉ふみわけ 鳴しかの 聲きくときぞ 秋はかなしき   猿丸大夫
ちはやぶる 神代もきかず 立田川 からくれなゐに 水くゝるとは  在原業平
このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに    菅家(菅原道真)
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ   貞信公
山川に 風の懸たる しがらみは ながれもあへぬ 紅葉なりけり   春道列樹
あらし吹く 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり    能因法師
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