2019.11.25 福岡県広川町大字久泉 太原のイチョウ

イチョウは広川町の「町の木」として 昭和58年(1983)に町制施行30周年を記念して公募し制定された
太原のイチョウは 元ぶどう園の私有地に植えられたもので 所有者の善意により立ち入りを許可されている
約80本のイチョウが秋になると一面黄金色に染まり圧巻の景色を楽しむことができる
この日は 2日ほど遅かったようで 盛りは過ぎていた
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神奈川県と大阪府でそれぞれ県花・府花として指定されている また東京都文京区や名古屋市中区
また全国33の市・24の町村などで 町や村のシンボルに指定されるほどポピュラーな樹木である
現在 九州では福岡県広川町の他に 同じ福岡県の水巻町・大木町・香春町・糸田町・川崎町 熊本県玉東町
宮崎県三股町・都農町などが町の木に指定している
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イチョウ(銀杏・公孫樹・鴨脚樹) 学名:Ginkgo biloba
原産地は中国とされるが 中国の国内における原産地や自生地は未だ確認されてはいない
10世紀末から12世紀初めの宋の時代 政治家歴史学者の欧陽脩が著した『欧陽文忠公集』に銀杏のことを記し
「都に鴨脚の木はなかったが、馴馬都尉の李和文が南方より屋敷に移植した。」と注釈を加えていることが
確実性の高い最古の記録と見られている それは現・中国安徽省宣城市付近に自生していた鴨脚という木を
11世紀の初め 当時の宋王朝の都があった「開封」で植栽され 30年後に銀杏を得たというエピソードである
このように宋の時代に広まり 中国では葉の形がカモの水掻きに似ていることから 鴨脚と名付けられ
「イチァオ・ヤチャオ・ヤーチャオ・ヤーチャウ」などと発音されていた
日本には宋と交流があった天台宗の寺院などで植栽され伝わったものと思われ 当初は「イーチャウ」と伝わり
これが「いちょう」に転訛したものであろう
当て字の「銀杏」は種子のことで 中国では「ギンアン」と呼ばれ 日本では「ぎんなん」に転訛した
公孫樹は 植樹した後 孫の代になって実が食べられるという意味で これも中国から伝わった言葉である
ともすれば紅葉樹とされそうだが 以外にも植物学的には特殊な針葉樹とされる
イチョウ科の植物は 中生代から新生代にかけて地球上全般に渡って繁栄し 世界各地で化石が発見されている
しかし氷河期にほぼ絶滅したとされ 原始的樹木の生きている化石として イチョウは唯一現存する種である
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