『臼陽寺社考略記』の万月寺(満月寺)の欄に『堂前の田、古は蓮池なり』と書かれている
やはり 仏の里には蓮の花が似合うということで 市内のボランティアグループ『はないちえ』の皆さんや
地域婦人部の人達によって 平成12年に蓮池が復元された
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蓮(ハス)
ハス科多年性水生植物 学名<Nelumbo nucifera> 英名<lotus> 原産国はインド
学名の<Nelumbo>はシンハラ語(スリランカ・シンハラ族語)でハスを指す言葉
<nucifera> はラテン語の形容詞で「ナッツの実のなる」という意味
英名は元ギリシャ語で エジプトに自生する睡蓮の一種 ヨザキスイレン<Nymphaea lotus>を指したもので
古い時代では スイレンとハスの混同が良く見られる 日本語「ハス」の古語は 花の落ちた後に見られる花床を
蜂の巣に見立てたことから「はちす」と呼ばれ それが訛って「はす」となったとされる
別名では 水芙蓉・芙蓉・不語仙(ふごせん)・池見草(いけみぐさ)・水の花などがある
漢字では「蓮」「荷」「藕」などの文字をあてる
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仏教と伴に伝来した「蓮華」とは ハスの花とスイレンを指す言葉である
古代インドのヒンドゥー教に於ける神話や教典などでは ハスは泥水の中から生れたにもかかわらず
美しく気高く咲く花や 真っ直ぐ大きく広がり水を弾く葉の姿が 俗世の欲にまみれず 凛として
清らかに生きることの象徴のようにとらえられ 清廉・廉潔的シンボルとして繰返し登場する
これらのイメージは仏教や密教にも継承され 仏の慈悲や智慧の象徴として 如来像の蓮華座など
仏像の意匠や経典・曼荼羅などにも登場し また 中世以降は極楽浄土に咲く花として定着している
ハスの花言葉は
「清らかな心」「神聖」「離れゆく愛」「雄弁」