2015.05.01  大分県・熊本県 杖立温泉・鯉のぼり祭り

「鯉のぼり祭り」の発祥の地・杖立温泉 昭和50年代初め 川の対岸にロープにボールをつけて投げ渡し
揚げなくなった鯉のぼりを吊してみたのが始まりだとか 最初は40匹程度であったが
現在では3500匹の鯉のぼりが杖立川に泳ぐ この方式が全国的に広まり各地で初夏の風物詩となっている
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今日は風が無いので 干物のメザシ状態
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杖立温泉(つえたておんせん)
熊本県阿蘇郡小国町と大分県日田市に跨がり 杖立川沿いの谷間に大規模ホテルから小規模の湯治旅館まで
様々な宿泊施設が22軒存在している ひぜん屋旅館内には熊本・大分両県の県境があるため
その占める面積により 両県で税収を分かち合っていることも珍しい
泉質は塩化物泉で湧出温度が約100℃であるため 蒸気は調理に利用され 各所に共同の蒸し釜がある
温泉街は杖立川の両岸に展開するが 左岸西側の旅館街が古く この路地裏を「背戸屋(せどや)」と呼び
昭和レトロな感じを色濃く残すことで 近年昭和再発見の場として注目されている
杖立の共同浴場は 元湯・薬師湯・御前湯・流泉湯・第二自然湯の5軒があり 足湯のある公園もある
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伝説では 約1800年の歴史があり応神天皇の産湯として使われたとされる
杖立の名は 平安時代の初頭 この地を訪れた弘法大師空海が 温泉の効能に大いに感銘し
持っていた竹の杖を源泉に立ててみたところ 節々から枝や葉が生えてきたことが由来とか
また 杖の助けを借りてやってきた人が 湯治により健康を取り戻し 帰る時には杖なしで済むという
ことから 名づけられたとされる説もあった
今では「湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人」という歌が発祥とされている
江戸時代は熊本藩の御前湯が置かれた 現在は共同浴場御前湯となっている
明治以降は野口雨情などの文化人も訪れた 戦後は「九州の奥座敷」と呼ばれ 歓楽街温泉としても栄えたが
温泉客の嗜好変化や旅行形態の変化などに伴い 衰退する傾向にあったが 近年は鄙びた温泉情緒や
背戸屋の散策 蒸し湯や蒸し釜などを生かした活動が盛んになってきた
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一対の鯉のぼりに子供の名前と誕生日を書いてある
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杖立温泉名物の「蒸し釜」
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