2019.10.20  夕焼け

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10月20日(日)の夕焼け
気象予報士の解説には 燃えるような夕焼けは台風北上の予兆と書かれた
10月16日9時にフィリピンの東海上で発生した熱帯低気圧が発達し 10月18日に台風20号になった
台風は沖縄の東海上を北東進し秋雨前線の北上とあわせて 日本列島の上空には南から湿った空気が流れ込み
その水蒸気によって 普段よりも赤い光が散乱して 全国的に燃えるような赤い夕焼けが現れたとされた
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この筋状の雲が 不気味さをも感じさせるほど赤く染まる夕焼けは 近年 私の記憶にはない
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翌21日(月)の天気予報は 前線の北上に伴い 今日よりも雲の広がる所が増える見込みで
西日本の太平洋側から雨の降りだす所が多く 夜にかけて雨の範囲は広がっていき
各地で傘の出番となりそうだとか
実際は 翌午前中は曇り空 午後3時頃から晴れ間が見えた
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2010年11月15日の夕焼け 夜から翌日の午前中にかけて晴れ
観天望気
古くから「朝焼けは雨に 夕焼けは晴れになる」という言い伝えが存在している
夕焼けの発生は 西に陽の光を遮る雲がない状態と考えられ 西から東へと天気が変わる日本では
移動性の高気圧部と低気圧部が交互にやってくることが 世俗的な経験則となったものである
夕焼け・朝焼けの原理は 太陽光線のスペクトルによるものである
白色の太陽光は およそ虹に現れる「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の七色が合成された光線で
その固有波長は 赤が一番長く紫が一番短いとされる その他 人が感じることができない光線も存在し
「赤外線」や「紫外線」と呼ばれている 電波と同様 波長が大きいほど障害物を通過しやすい性質を持つ
太陽の高い日中は 短い波長の青色に近い光が 大気中の水蒸気やチリによって拡散され
相対的に赤色光が弱められて空は青く見えるのである
しかし 太陽が地平線に近づく朝方や夕方は 太陽光線の大気への入射角が浅く
大気層を通過する距離が伸び 短い波長の青色に近い光は障害物に衝突し拡散吸収されてしまう
代わって黄・橙・赤などの長波長光線が届きやすくなって太陽が赤く輝き 赤色光線が散乱して夕焼けとなる
俳句では 「夕焼け・朝焼け」ともに夏の季語である 秋の夕暮れを詠むときは「秋の夕焼け」など
季節の言葉を添える必要が生じるので注意が必要である 古典文学および詩歌には直接的な「夕焼け」という
言葉は出てこない「夕されば」「夕暮」「夕べ」「夕日」「暮る」といった表現が使われたが 作歌は少数で
夕焼けを美と捉えることは ほぼなかったと言える
清少納言が『枕草子』で「秋は夕暮れ 夕日のさして山の端いとちかうなりたるに
からすのねどころへ行くとて三つ四つ 二つ三つなど飛びいそぐさへあはれなり」と記すのは希少なのである
「夕焼け」が日本人の琴線に触れたのは 大正7年発表の童謡「夕焼け小焼け」以降であろうとされている
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