2022.08.11  キツネノカミソリ(狐の剃刀)

ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年生草本球根植物 学名:Lycoris sanguinea Maxim.
日本の本州・四国・九州及び朝鮮半島に分布する 咲き方は 早春にいち早く球根から直接細長い葉を出し
球根を太らせるが 晩春から初秋にかけ他の草が生い茂る頃合に葉を落とし 梅雨明けの盛夏になってから
花茎を伸ばし先端を分岐させて数輪の花を咲かせる 開花時に葉がないのはヒガンバナと同じである
ただしヒガンバナとは違い 中には結実する個体が存在するが 有毒性の植物であることは同じ

「狐の剃刀」の由来は 細長い葉の形がカミソリに似ており 山中に咲くことから狐に関連付けされたと
思われるが定かではない また花色がキツネの毛色に似ていることからという説もあり
漢字の別表記では 「鉄色箭」と記される事もある

九州では 同種のオオキツネノカミソリがよく知られている 花弁の長さが9cmほどにもなり その群生地の
多くは山中にあるが 広島県庄原市の比婆山駅近くでは 国道の傍らに咲き誇る群落を目撃したことがある

img
撮影地 大分県竹田市大字戸上 七ツ森古墳群
img img img img imgimg img img img img img img

花言葉は「妖艶」で 由来はなんとなく解る気がする

 TOP
<花草木・INDEXに戻る>