2014.09.14  キキョウ(桔梗)

学名:Platycodon grandiflorus. キキョウ科の多年性植物
万葉集で歌われる秋の七草のうち「朝貌の花」と言われ 古よりよく見かける花であったが
現在では 絶滅危惧種に指定されるほど激減している植物である
蕾は花びらが風船のようにつながっていることから 英名では<Balloon flower>と呼ばれる
蕾が徐々に緑から青紫に変色し 6〜9月に裂けて星型に花弁を開かせる 花冠は広鐘形五裂で
雄しべ・雌しべ・花びらもそれぞれ5本である
根はサポニンを多く含むことから桔梗根という生薬として利用される 去痰・鎮咳・鎮痛・鎮静・解熱の
作用があり 消炎排膿薬・鎮咳去痰薬などに使われる 桔梗根の主な産地は朝鮮半島と中国である
桔梗湯・銀翹散・十味敗毒湯・防風通聖散・排膿散などの漢方薬剤に使われる
花の形から「桔梗紋」が生まれ 美濃の山県氏・土岐氏一族が紋所にしていた
明智光秀も土岐氏一族であり 明智光秀の桔梗紋は特に有名である
また安倍晴明が使用した五芒星を桔梗印と呼び 現在の晴明神社では神紋とされている

花言葉は 永遠の愛・誠実・清楚・従順

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福岡県田川郡香春町 五徳峠にて撮影

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英名の<Balloon flower

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